洞窟探索①
「お待たせしましたー」
「大丈夫ですよー」
リュウさんが来たので洞窟探索を開始する。幅は広くて高さはトラックぐらいあるので狭くは無いけど迷路みたいになっている。だって入り口から早速分かれ道があったのだ。探知を有効化して進んでいるけど魔物の姿はあまり見かけ無い。
「リユさん、魔物居ましたよ?」
「えっ…?」
「えっ…?」
リュウさんが見ているのは少し大きめな石だ。短剣を刺してみるとポリゴンの欠片となって消えていく。これにはユアも私も驚いた。
『これまでの行動から看破を取得しました』
「何で分かったんですか?」
「精霊眼というスキルです。詳しい能力はよく分かりませんが…」
「便利ですね♪」
今手に入れた看破は擬態している魔物とかを見抜けると書かれていたので洞窟探索には必須だと思う。嬉しい事に経験値も大量に入ったので積極的に狩る事に決める。すると少し体格が良いゴブリンが近づいて来た。
「グギャ!グギャグギャ!」
「《ミニレーザー》」
灰色の小さいくて細いレーザーが指から出てゴブリン(?)の頭が弾け飛んだ。私が喚んだ闇精霊のレーザーよりは弱そうだけど多分レベルが上がるとあれも出せるようになると思うと精霊はとてつもなく強い?と思ったけどお姉様方達に簡単に捕まった話を思い出したので筋力は凄く低い気がする。
「レベルが上がりました!」
「おめでとうございます♪」
また擬態している魔物を見つけたので今度は鑑定してみる。
種族 ロックスライム lv20
スキル:【石魔術lv?】【擬態lv?】
鑑定したら次の瞬間魔法陣を展開した。急いで弓を撃ち倒したからダメージは無かったけど鑑定するのは止めようと誓う。あ、後ろでユアがゴブリン倒してる。そういえば…
「ここどこ?」
「これ迷子になってますね…」
「…」
完全に迷子です、本当にありがとうございました。後戻りが出来ないので進んで行くしか無い。適当に歩く事数分後、後ろから大きな音が起きた。
「崩落しましたね…しかも魔物が大量に出てきてます」
探知を有効にすると四方から少なくは無い魔物が接近している。
「《ファイヤーエンチャント》!ユアは海魔法を準備しておいて!」
「《マジックブレス》!バフをかける魔法です!」
HPの自動回復や攻撃力増加、防御力増加などが上がる。
「分かりました!」
足音が大きくなり魔物が見えてくる。少し嫌な予感を感じつつ弓を構えた。
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