サクラの咲くころに
桜の咲くころ
どれよりも優先して
いつもの場所に出かけた
そのタイミングは
どれよりも難しいと思っていたけど
予想以上に素敵な色どりに
僕たちは感動した
僕は桜の花が咲くころをとくに好み
君は桜の花びらが舞うころを好んだ
だから、同じ場所で
2回以上
眺めることがあたりまえだった
夕日が傾く頃まで
ぼくたちはその場所で語り合い
星が輝く頃には
これからのことを
語り合っていた
今ではその言葉も約束したことも
ほとんど、忘れてしまったけど
サクラの咲く頃にも
サクラが舞う頃にも
語り合っていたことは事実
残念ながら、
あの頃と同じ空ではないけど
サクラの花びらたちは
一瞬でも
僕たちの恋の目撃者として
覚えていてくれたらと
期待してもいいかな