表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

「ひまつぶし」のための奇妙な短編小説

吐露~君が眠るお墓にて~

作者: アワ

彼女が死んだ



だから、僕はお墓前で、彼女に呟く……






彼女を初めて見たのは社会人2年目の頃だ。合コンにいた彼女は、お酒で顔が赤らみ、どこか妖艶な雰囲気を醸し出していた。最近出会いのなかった自分にはあまりにも刺激的だったのでその事を強く覚えている。


それから、僕は、感情が溢れ出してきて、必死の思いで貰った連絡先にメールを送った「今度一緒にあそびませんか?」と。 そしたら、なんと「良いですよ」と返ってきて、あまりの嬉しさに家で暴れた。



初デートは、遊園地。ジェットコースターで叫ぶ姿。お化け屋敷に怖がる姿。マスコットキャラクターに、笑顔で近づく姿。今でも、瞼に浮かぶ。帰り際に、繋いだ手の柔らかさは、今でも残っている。



そのあと、数回デートをして、告白をし、恋人同士になれた。なのに、感情が溢れてくる。だから、何回も何回もデートを重ねた。







そう、あれは、飲み過ぎて終電がなくなった君が僕の家に泊まりにきた時だ。ベロベロに、酔っ払った僕たちは、家にあったあたりめを肴に二次会を始めた。その時の彼女は、出会った頃より、頬が赤らみ、とてもかわいかった。そして、僕は、ついに今まで隠していた感情を嘯いた。


ずっと、ずっと、君を













殺したかった




彼女の血を、彼女の内臓、髪、眼を………

全てを()()()()()





真っ赤に染まる彼女は何よりも美しくかった。

















「まだ僕は()()()()()からね。」骨を取りそう言った。















評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ