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転生しました
眩しい。
暗くなったと思ったら明るくなった視界に
顔をしかめる。
「あら、この子泣かないわ!?」
女の人の声が聞こえる……と思えば
おしりを叩かれた!?
え、これ生まれたてから始まるの?
「あら、泣かないわね。もう一度っ!」
ええい、泣いとけっ!
こうして俺は転生したのだった。
転生から3日、俺は退屈していた。
いや、ぐーたらはできているけどさ、
それよりこの世界がどんななのか気になるじゃん。
ということで家族の観察から始めた。
家族は俺を含めて6人。
父親のシーダ。
農家で、おっとりした頼りなさげな人。
母親のチェリー。
元気でおしゃべりな人。
姉のポプラ。
からだが弱く、いつも家にいる。5才。
兄のチェスとナット。
元気でよく泥だらけになって帰ってくる。3才。
そして俺。
こっちでメープルと名付けられた。
というか、みんな木の名前じゃん!
あと、ここで来てわかったのは
よくある異世界転生のように魔法が使える。
誰でも使えるのだ。
まあ、試そうとも思わないが。
教えてもらったら試そう。
そう思い、今日は寝た。