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死んで逢ったは神様
「ん……。ここは、どこ……だ?」
ただただ白い空間。
霧のように遠くも白く、果てしない。
だが、白いのに眩しくない。
ここはどこだ?
「おお、目が覚めたか。」
!?
後ろには見知らぬ老人がいた。
「そう驚くな。」
「……誰、ですか?」
「わしは神じゃ。」
「神……?」
こんなとこに神様?
なんで?
というかほんとに神様?
「本当に神じゃよ。」
!?
「驚くな驚くな。わしは人の心が読めるのじゃ。」
「……はぁ。」
「まあ、驚くなというのも無理があるか……。」
「はい。」
「じゃあ、まぁ、お主がなぜここにいるか、
その説明からじゃな。」
「ここはどこなんですか。」
「ここは死後の世界じゃ。」
「死後の……、ということは俺は死んだんですね。」
「そういうことじゃ。」
「なぜ、死んだのでしょう。」
「それはー……。」
もごもごと言いにくそうにする神様。
「なんですか?」
「えっと……。」
その瞬間、神様は土下座をした。
「えっ!」
「申し訳ない!わしのせいなのじゃ!」
「はっ!?」
「実は……。」
そうして神様が語ったのはこういうことだった。