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映画『HERE/時を越えて(HERE)』(2025)は面白かったのか?

 皆さま、よき映画ライフをお過ごしでしょうか?

 N市の野良猫、ペイザンヌです。

 

 初めて一人暮らしして、そこから引っ越す際、ボクはそれまでずっとTVを置いてた位置に腰掛けて、小一時間「あ〜これが“TVがボクを見ていた”位置なのね……この位置から部屋を眺めるのは初めてかもな〜」なんて考えておりました。

「この部屋でもいろんなことあったよな〜」とか、いろんなことをしてる自分の姿などぼんやりと思い返したり……


 また「ボクの前に住んでたのはどんな人だったんだろう?」とか「ボクが以前住んでたあの部屋には、いまどんな人が住んでるんだろうな」なんてことも時々頭に浮かびますよね。


 ついつい、そんな時のことを思い出すというか、カメラ据え置きの”定点観測的映画”、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のロバート・ゼメキス監督による、“場所は全く変わらず”──“時だけが”未来・過去を行き来する不思議な作品でした。


 ぶっちゃけ序盤は「手法は斬新だけど、これ……感動できるん?」と少し心配でした。

「途中で飽きた」とか「寝た」とか他の方の「否」の感想も見かけましたが、それもわからんでもないんすよ。

「あ〜その気持ちが最後まで続いちゃったのね」とw


 ただ“この映画を必要としてる人って.結構な数、絶対いる!”気がしてるんですよね。


 なので観るか観ないか迷ってる方はネガティブな他見に惑わされぬようご注意。

 自分自身でどんな映画かきちんと吟味して選ばないと人によっては「とても損」をするかもですよ。


 ボクはこの“泣き方”初めて経験したというか、劇場を出てしばらく歩いてたら突然涙が止まんなくなって……

 時間差でやられたというか、もう顔くっしゃくしゃになるくらい込み上げてきちゃったんすよね……

 (´;ω;`)オセェヨ

 恥ずかしくて人気のない道を帽子を目深にかぶりコソコソと、ぐしゅぐしゅと帰りましたw


 もちろん劇場でも目の脇の涙を拭うほどは泣いたんですが、あとあと急に爆発しやがったなというか。

「そこまで劇的なことは起こらない」のですが、なのにそれをいつの間にか積み重ねられて最後にドバっとやられたのは、やはりこの斬新な手法がかなり大きく、効果的だった──と言えるでしょうね。


 これは感想に書いてる人ホントに多いですが、最後のマーガレットの台詞が本当に素晴らしく!


“ソファの間に落ちてたアレ”の使い方もグッときます。

 痴呆により全て忘れてしまっているのに何故かつまらないことは覚えてる……自分らのオトンやオカンなどでも時々ありますやね。

 そんな「同じ場所で過ごした記憶の共有」こそが“絆”。


 まあ記憶によっては刺さるほど胸が痛くなる場合もあるかもしれないけど……


 それらも全部ひっくるめて“HERE”──


 あとこれはボクが東京から長崎に帰郷した当時よくあったことですが“昔よく行ってた場所”に行くと今の今まで完全に忘れてたことを突然思い出す──そんなこと、皆さまにもありますよね。


 ボクはこれを“記憶の蓋”と呼んでおりマンホールの蓋のようにズズズと開くイメージでしたが……


 この映画では空間に枠線が引かれ、そこに過去が映し出されますが、まさに「あ、こんな感じだわ」なんて思いましたね。


 ホント、作りが演劇ぽくもあったのて、そのうち舞台化などもしそうな作品でしたね。


 では、また次回に!

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「note」の方でもこちらのエッセイを連載しております。画像付きでさらに読みやすく、こんなことからあんなことまでさらに詳しく、あなたの映画ライフをより豊かに♪note版『あの映画は本当に面白かったのか?【完全版】』
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