映画『エマニュエル(Emmanuelle)』(2024)は面白かったのか?
メロディ ダムル シャントルケルドゥ エマニュエル〜♪
( ´θ`)
──というテーマ曲が懐かしい『エマニエル夫人(1974)』といえば幼い頃からのタブー……淫靡なかほりのする何か見てはいけないイメージ──というのが未だに抜けず……
劇場に入るところを道行く小学生に見られたら
「あー!こいつエッチだぞ!」
Σ(゜∀゜ノ)ヒ~
なんて言われそうなんでコソッとw
皆さま、よき映画ライフをお過ごしでしょうか?
N市の野良猫、ペイザンヌです。
本作は『エマニエル夫人』のリメイク──というにはあまりにも違いすぎというか、そもそも「夫人」ではなく独身、ホテル査察を仕事とするキャリアウーマン。監督もそのつもりで撮ってはいないと言ってますね。『あのこと(2021)』のオードレイ・ディヴァン監督作品。この前作『あのこと』はなかなかに衝撃的でしたが、今回『エマニュエル』は“どんな意味”にせよ「心があんまり揺れなかったな」というのが正直、個人的な感想です。
旧作は女性の性意識を開放して社会現象ともなりましたが、んじゃ今の女性が「いったい何に閉じ込められてるのか?」「この作品で扉が開くのか?」によると思うので。こればかりは女性(監督)から女性に問うてる映画に思えましたが…ハタシテ女性の皆さまの感想はいかに?
そういえば今作では直接、肌と肌が触れ合うセックス、そんな場面が少なかった気もしますね。肉感的というよりもそんなどこか乾いた行為。舞台となる香港の高級リゾートホテル──外は暴風雨、館内はびしょ濡れ──なんてのもそんな心情を表してた気もします。
コレはもはやボクや男性諸君の意見はどうでもいいというか、アテにならんというか、女性客がどう思うかによって良し悪しが決する作品でしょうねぇ……と。
快感を得るのは肉体か脳か、どっちがあっても当然よいけど、どっちかが無くてもよいのか?──そんなことも描きたかったらしいので、そういう意味ではピタリのラストかも。
それこそ主演のノエミ・メルランといえば『燃ゆる女の肖像(2019)』を思い出させ、あちらの方がもう全然! より官能的で始終ゾワゾワしてたのを思い出します──
ては、また次回に!