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映画『Mr.タスク(Mr.Tusk)』(2015)は面白かったのか?

ちょいR15かも(´Д`)

ちょいネタバレかも(´Д`)

 

 年齢と共に緩くなるのが涙腺とほうれい線。


『最近、ほうれい線が気になっちゃって』


『そんなお悩みのあなたに朗報です! この映画『Mr.タスク』(米)を102分鑑賞するだけであなたの気になるほうれい線はさらに2倍になるでしょう♪』

『あら、すごい。本当に2倍にもなるの? だったら諦めもつくわねぇ』

『そうです、諦めることこそが気にならないための第一歩。お気軽にお電話ください』


 ども、まいどのペイザンヌざんす。


 この映画が果たしてコメディなのかホラーなのかレンタル店の準新作コーナーの前で悩んでる人がとうとう人口の68%を越えたという話をよく耳にします。パッケージにも“驚愕のエンターテイメント・ホラー”と書いてあるだけ。専門誌に至ってはホラー・コメディと謳われており、さらに混乱を招く事態へ。

 

 今回はその真相を確かめるためにペイザンヌが体を張って突撃してきました。物語のあらすじは──


“ある偏執狂の老人によってセイウチ人間にされてしまう男の話”……て、よけいコメディぽいやん。ますますどっちやねん、ですわな。


 セイウチ人間なんて言われても、私としましてはドリフ大爆笑で志村がやってた被り物でのドタバタコントを思い出してしまうくらいです。そもそもナニユエ数ある生物の中から“セイウチ”などとウォーラスでググッグジューブなアニモールを選んだのかももはや意味不明。


 ここ、“小説家になろう”では鈴木りんという有名な作家様による『俺は改造人間』という大ヒット作品がございますが、こちらに登場する人間とカピバラの融合体“カピバランX”の方がまだ納得できる、といった謎チョイス。


 では百聞は一見にしかず。さっそく映画を見てみましょう。


 ガチャ、ウィーン………… 





「((=Д=∥∥) お……おえ…………」




 す、すんません。チョット気持ち悪くなったんでベランダで風にあたりながら体育座りシテキテモイイデスカネ……orz




 ホラーじゃね~か!!!!(ノ-_-)ノ~┻━┻

 

 

 どっぷりホラーじゃねぇか!!!~Σ( ̄皿 ̄;;


 

 逆立ちしてもホラーじゃねえかぁ!(´Д`|||)



 百歩譲って激辛のブラックコメディと置き換えることもできるんですが……そうだとしても例えるならば新宿初台『やぐ〇亭』の宇宙一辛いラーメンとの異名を持つ“ほたる”の8辛くらいのレベルのブラックさ。(ちなみに10辛は完食者今までに2名だけだそうです……)


 

 

(以下映画の内容)


 YouTubeなんかであげられたネタや不幸話を笑いでこき下ろすポッド・キャスター二人組。まあ、ネット芸人というところですかね、そのうち一人が番組のためのネタを探しておりますと人気のない山奥に住む奇妙な老人から面白い話を提供してやると持ち掛けられるわけです。その老人はその昔、海難事故で流れ着いた島でセイウチと暮らしていた話を始め、セイウチこそ自然界で最も素晴らしい生物だと語り出します。その偏執狂の老人に睡眠薬を盛られ監禁された男は、両手足を切断され(ぐえ)、舌を抜かれ(どえ)、口に穴を空けられ(やん)牙[Tusk]をはめられ(おえ)、ついには(もうやめて)……というホラーの苦手な私にはちと苦しい内容。


 そうやって改造されたセイウチ男なんですが、まったくもって可愛くないです。ドリフ大爆笑なんて思わず言っちゃいましたがトンデモないです。だめだ、こりゃ。

 

 いやね、着ぐるみってわかるんですよ。着ぐるみだってわかるくらいにわざとチャチっぽくしてると思うんですが、口が裂けてもも可愛いなんてそんなもんじゃない。皮膚をつなげて体は傷だらけのツギハギのブニョブニョといいますか……(´Д`)


 さらにセイウチ人間にされてしまったその男の悲痛な鳴き声がまたボリュームを落としたくなるくらい聞いてられない。


 人を呪わば、いや、笑わば穴二つ、と言いたかったのでしょうが最後の最後までどよーんとなるストーリーでした(ちなみにエンドクレジットの後にも一ネタありましたので観る際は最後まで……?)。


 う~んいくら風刺とはいえ、この映画は私の口には合いませんでしたね

(;´д`)ハァ


『シックス・センス』や『A.I.』に出てた少年、ハーレイ・ジョエル・オスメントくんがあの少年の顔のまんま(ホントにまんま)で小太り中年になって出てたのが懐かしいやら哀しいやら。


 そ・し・て・な・ん・と!!!!


 クレジットにはないものの完全友情出演か?


 ジョニー・デップ!


 しかも後半探偵役で出ずっぱり!

( ; ゜Д゜)オラビックリシタダ


 ジョニデファンならちょっとくらいグロくても観る価値ありの一本かも。さらには最近インスタなどでちょいちょい見かける娘の方も出演してますね。


 笑いにもいろいろありますが、今回私はずーっと“ひきつり笑い(~_~;)”でした。


 皆様、ほうれい線の予防のためにも、笑う時にはしっかり笑い、口元の筋肉を滑舌で鍛えましょう。あ・い・う・え・の“え”の時に舌を前に突き出すようにすると二重顎の予防にもなります。


 舌を突き出し過ぎて、スッポ抜けてセイウチ人間のごとくならぬようくれぐれもお気をつけください。(今回はこのカンソウキも最後までブラックだなぁ(;´д`)反省)


【本作からの枝分かれ映画、勝手に三選】


★『私が生きる肌』(2012)


……妻を大火傷で亡くした整形外科医。完璧な肌への執着と妻を再生することへの執念が生み出した驚愕の結末は……。ある意味マッドサイエンティストもののドンデン返し型ですのでラストはその目で確かめてください。



★『ミザリー』(1990)


 ……いわずもがなS・キング原作の映画化。雪山のロッジで熱狂的なファンに“監禁”された作家の行く末は…。熱愛と欲望発散のため監禁という点では本作が一番似てるかもしれませんがやはりこちらは良作ですね。なんかもう一度見たくなってきたな(笑)



★『スプライス』(2008)


 ……人間と動物を融合させ新種の生物を誕生させる! エイドリアン・ブロディが主演のサイエンス・ホラー。第一形態のあのブニョブニョした生物がセイウチ人間を見てたら思い出されてしまいました。前半はちょっとグロいけど後半美しく進化していく新種生物と博士の葛藤がなかなかファンタジーっぽく、隠れた良作かも。

 ちなみにタイトルの『スプライス』とは“組み重ねる、接合する”の意。

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