【Another‐Take⑦】2022年・弟94回アカデミー賞作品は面白かったのか?[Side-A]
【Side-A】
収録映画
1『コーダ/あいのうた』
2『ベルファスト』
3『ドライブ・マイ・カー』
4『ドリーム・プラン』
5『ナイトメア・アリー』
さて、早くも三月も終わりであります。
皆様、いかがお過ごしでしょーか?
わしゃ的には十二月の終わりってのはどうにも毎年「年末なんだけど、どうにも一年の節目じゃない」──感が強いわけで。まあ四月生まれってことも関係してんのかもしれないけど、ちょうど今頃「あ~今年も終わりだな~」なんて気持ちが強まってくるとゆーか。
先日アカデミー賞が発表されましたが、まさにこれが紅白というかね、これが終わると「一年終わったな~」って感じにようやくなる気がしますなw
そんなわけで、今年の最優秀エッセイ賞は──
「ペイザンヌ!『あの映画は本当に面白かったのか?』!!」
ワー! ヒューヒュー! ブラボーブラボー!
「ありがとーごにゃーます、ありがとーごにゃーます! まったくもって、こんなくっだらね~エッセイ読んでる人の気が知れません! 本当にありがとう!」
……オホン、そんなわけで今回は先日行われたアカデミー賞に受賞、またはノミネートされた映画を少しずつ上げておこうと思います。まあ、ツイッターの方で、観た映画は鑑賞後すぐにリアルタイムで上げてるわけですが、その時呟いたツイートを編集したものを
■鑑賞後ツイート■
さらには今の気持ちを整理しながらリアルタイムで書いたものを
◆後記◆
──として比較してみようかなと。あ、もちろん今のところ観てる映画のみということになりますのであしからず。
これから何か観てみようかな~なんて方の参考にでもなれば幸いであります。
★『コーダ/あいのうた』
【受賞:作品賞・脚色賞・助演男優賞】
■観賞後ツイート■
「いやコレは予告とあらすじだけで泣けるだろ……ある意味ズルいw」と以前も呟いたのだがまさにその通りとゆーか。まあ展開的には想像通り過ぎて意外性は少ないものの、正直こういうストーリーは「そうなってもらわないと困る」というところもあるww
登場人物は皆キャラが良く飽きさせない良作だった~。
こちらもアカデミー作品賞などノミネートされてるが、ぶっちゃけ賞や肩書きはいらない作品だと思えた。賞を獲ったから名作って風にしてほしくない。身近な大衆向け映画として残ってほしい気持ちがある。
ただ父を演じたトロイ・コッツァーは助演男優賞を獲るんじゃないかと睨んでますね。素晴らしい!
昨年『クワイエット・プレイス2(2021)』でも上手く使われてたけれど、耳の聞こえない人の視点から見た(聴いた?)30秒ほどの「完全無音シーン」がありましてですな、そこがやはりハッとさせられるとゆーか、思わず目を細める演出となってましたね……。
はたして「彼女の歌声は家族に届かない……」のか…? 劇場でお確かめくださいませ。
◆後記◆──ね。こんなことを書いてたのに、まさかホントに作品賞獲るとは思ってませんでしたからね。今年も作品賞が一番驚いたとゆーか。流れ的に「はいはいどうせ『パワー・オブ・ザ・ドッグでしょ(本命といわれてた映画ですね)…………え~っ!!」とw
まあおそらくこれで客足も伸びて観る方も増えるんだろうけど、なんというか「受賞したから観てみる!──良かった!」てなブランドものになってほしくはなかったな~という気も少しあり、複雑であります。
逆に言えばそれだけ楽しめ、胸に響き「人には教えたくない隠れた名作」のような雰囲気を醸してる作品だったのは確かです!
主人公の父親役を演じたトロイ・コッツァーはもう当然だわなって感じですね。誰もが認める助演男優賞受賞。今でもあの演技とゆーか動きは頭に思い出されます。
脚色ということで本作のオリジナルとなったフランス発の映画の方、『エール!(2014)』はわしゃもまだ観てないのでいずれ見比べてみたいと思います。
★『ベルファスト』
【受賞:脚本賞】
■観賞後ツイート■
コレ、もの凄く能動的な映画だと思った。映画ってまず受動だけど、ただぼんやり観てるとこの映画、単に監督ケネス・プラナーの自伝映画にしかならないのね。本作に関して言うと観ている側の「体験・記憶・背景」──コレをこちらからも総動員で提示して(掘り起こして)初めて完成する映画だと思った。
そもそも北アイルランド紛争、カソリック・プロテスタントの争い……開始10分、あ、コレは日本の片田舎育ちの自分がどうこう言える映画じゃないかも…て一瞬は思ったのね。こっちから手を伸ばして掘り起こさないとダメだ、ついてけないかもと。なので自分の体験や少年時代と比較したりして、そこから発見していかねばと、とにかく観てる間は頭をフル回転させてましたね。
でも、そういう映画じゃなかった。誰もが根底にある生活の楽しみや迷い、葛藤を描いてた。
例えば、現在のウクライナとかでもそうだけど、「対岸の火事」みたいに『大変だな、ひどいな、頑張れ』とか──もちろんそれらも大切なことなんだけど、結局それって外からの意見で、そうでなく、そういった状況下の元でも──たまには映画でも観るかとか、夫婦喧嘩しては仲直りとか、お爺ちゃんお婆ちゃんが孫に愛というものを教えたりとか──宝石みたいな瞬間があったりするんだよな、と。当然、戦時中、戦後の日本だってそうだし、そんな中だってしっかりと生活をしている人もいる。泣くことも多いが笑う時だってもちろんある……みたいな。
なんかだんだん「時代」や「背景」、「生まれ落ちた環境」、そんなものなんて舞台のカキワリに過ぎないんじゃないか、なんて思えてくるのね。たまたまそこに配置されてたから仕方ない、みたいな。
もちろん、環境によっては極端に差もあるけど、どこにいても、なんか、すっげー嫌なことや、理不尽なことがあったりするわけで、そんな中でも「ああ結構、人生もいいじゃん、悪くないじゃん」って思わせてくれるような。嫌な面でなく根本的に「人生を肯定する映画」だったのが、嬉しかったというか。V.E.フランクル著の『夜と霧』の精神を思い出させてもらった気持ち。
◆後記◆──『ベルファスト』はまさについ先日、観たばかりなんですよねw
まあ、こんな感じで自分の記憶や思い出と照らし合わせるようにずーっと観てたから、90分の作品なのに「いい意味で」どっと疲れたというか。最後は頭の中がベルファストの少年でなく長崎のペイザンヌ少年の物語となってました。完全にリンクしてましたなw
様々なイースター・エッグが配置されてるんで、たぶん見る人によって違う映画に生まれ変わると思いますね。
また映画内には『スタートレック』『サンダーバード』『恐竜百万年』『真昼の決闘』『チキ・チキ・バン・バン』『クリスマス・キャロル』、そしてケネス・プラナーが監督を務めた『マイティ・ソー』のコミックなんかも出てきてクスっとさせられます。本編は全てモノクロなのに、その「劇中内の映画や舞台のみ」がカラーで表されてるんですよね。確かに子供の頃ってそんなものたちが唯一色が鮮明で、リアルで、輝いてたようにも思えるな~と。
私も子供の頃、シャングリラ(『遙かなる地平線(1973)』)へ行ったわと語る本作のジュディ・デンチ。彼女にはぜひ助演女優賞を獲ってほしかったです。
★『ドライブ・マイ・カー』
【受賞:国際長編映画賞】
■観賞後ツイート■
良かった。特別上映してくれてありがとう、長崎! これはガチでアカデミー作品賞イケてもおかしくない作品だと思う。また、それとは全く別なところで個猫的に思うことがすっげ~ある映画だったのも確か。 その辺はエッセイにて書かせてもらうつもりであります。
『パラサイト/半地下の家族』がかな~りインパクトがあったので昨年の『ミナリ』のような立ち位置になるのか、ビミョーなとこですやね~。てゆーかね……いや、そもそも比べられねーし! どれも全然ジャンルすら違う映画だし! とw
『DUNE』に『ウエスト・サイド・ストーリー』に『ドライブ・マイ・カー』『コーダ』……今んとこ観てるのそれだけなんだけど、それでもさw
これ観る前日、三時間しか寝てないので「ヘタしたら寝るぞ! 退屈だったら寝るからな!」という実験をしましたが、いや~静かな映画なんすけど何気に忙しいんよ。「助手席」ってより「運転席」で前後左右いろんなパーツを拾っていく感覚でそんな暇もありませんでしたな。逆にもうちょっとこの世界にいたかったくらい……
◆後記◆──呟いた通り、単独でエッセイに書くつもりだったのですが機を逃してしまいましたので、ここに。
本作『ドライブマイカー』の収録されてる村上春樹先生の短編集『女のいない男たち』も鑑賞後に購入し読了もしてたんですがね……。特に性交しながら物語を紡ぎ出すというイメージはホントに好きで映画の中でも「なるほど」と唸った『シェエラザード』。こっちを読んでみたかったという方が大きかったんすよね。
短編をうまく繋げたことによって、映画独特のテーマに昇華させられていたのも良かった。夫婦の「コミュニケーションの不在」というか、うまくいってるようなのに、確かに愛されているはずなのに、どこまでいっても相手の全てがわからない──そういう個人と個人という最も小さな空間から「出演者が全員異なる人種で、登場人物が違う言語を話す芝居」。主人公をその演出家にしたことで、ミクロとマクロを行き来する感じがとても良かった。
そういう意味では、国際長編映画賞という微妙に中途半端な賞よりも、脚色賞辺りをぜひ獲ってほしかったな~とマジ思う。
最近は映画のストーリーももちろんだけど、観てる時に自分の内面──「こりゃ味わったことのない体感だぞ」って思わせてくれる映画。こういうのに出会えるとホントに嬉しいのね。
例えば前述したように、観てるうちに目の前の映画だけでなく、自分というものの自伝を完全に投影させられてしまった『ベルファスト』も然り、この『ドライブ・マイ・カー』ではそれとはまた違う、やっぱり新しい感覚を受けた。それは──
『映画を観てるはずなのに、書物を読んでいるときの思考回路そのままだったこと』
コレ。
コレですよ全国の女子大生の皆さん。
コレはありそうなんだけどわりかしなかった。
映画と小説って微妙に脳の違うフォルダで管理されてんじゃないかってくらいw
これは本をよく読まれる人なんかに体感というか確認してみてほしいくらいやね。三時間ってのがまた、ちょうど短編集や掌編を休憩なしでしっかり読むくらいの時間と同じくらいしょ? 台詞のない部分は地の文の間のようなテンポだし、「ここって、もっと削れなくね?」ってとこも本作は苦痛に感じなかったのはそこが大きいと思う。本って飛ばして読もうとも思わないしね。
やっぱ原作アリのものを映画化するには短編がいいね。短けりゃ短いほどいい。長編を二時間にギュウギュウに収めるとストーリーを追うのでいっぱいいっぱいでせわしない。でも短編を三時間でやるとめちゃくちゃ余裕ができる。その余裕のある場面で頭がそれまでの出来事を整理しようとするのね。これまで拾ってきたストーリーの欠片を繋ぎ合わせる時間。だからそういう意味合いでは「必要なシーン」になるんだけど。
なんか小説とかにも本筋には直接関係ない、そういう遊びのようなシーンや台詞あるじゃないすか。そんな感じっていうか。映画を観たってより、あ、ほんと村上春樹の本を一冊、ちょうど『色彩を持たない多崎つくると彼の巡礼の年』くらいの量を読んだなって感覚と後味があったなって。
これは結構今までにない新しい感覚だったんよね~
映画の方はもともとアカデミー狙いを前提に製作開始をしたということですね。作品賞を受賞した前例のあるジャンル、『ドライビング・ミス・デイジー(1990)』や『グリーン・ブック(2019)』といった日本でもやれそうな運転手とその主の交流+村上春樹というネームバリューを選んだのはうまいなと思ったんですけどね。アカデミーなんつったらいろいろ裏の駆け引きもあるんだろうし、異国の祭りでトップを獲るのはなかなか無理ゲーなんだろなと。課金が必要ですわw
まあ、作品賞へノミネートは邦画史上初ということでまずは一歩目。今後に期待しましょう!
★『ドリーム・プラン』
【受賞:主演男優賞/ウィル・スミス】
■観賞後ツイート■
確かに原題『King Richard』のままではお客を呼べなそうな気もするやねw
ポスターのイメージとは裏腹にお涙頂戴的な「いかにもさ」がないのは好感持てたけど、そのぶん盛り上がりに欠けるのは致し方ないのかな~。極端に言えば決して『メジャー・リーグ(1989)』でなく『リンカーン(2012)』のような伝記映画ぽいタイプだったんだね~と。
おそらく観た人って父親のリチャードにけっこう共感を持てない部分が多いのではないのかな? とゆーか、そもそも普通からややズレた、アウトサイダー的なキャラなんで、見る側がそれをどう受けとめるかによって感想もかなり変わってくるかと。
「謙虚であれ」などと娘たちには言うけれど自分はどうなんだよ?──みたいなとことか。まあ、わしゃはその辺がいかにも人間臭くて好きなんすけど、リアルではホラ、「そういうの許せない」って言う人は多そうだしね。特に現在の日本では。
てか、そこまでいくならむしろ『アイ,トーニャ/史上最大のスキャンダル(2018)』くらいもっともっともっと「頭おかしいんじゃねえか?」ってくらいブッ跳んでた方が個猫的には好きでもあるw
根底には『コーチ・カーター(2005)』なんかでも描かれていた「名声を得るのは、決してリッチになりたいからではなく──虐げられないため、殺されないため」という、当時の黒人ならではの憤怒が見えるのは良かった。
また、必死に頭を下げて有名なコーチを頼んだりするくせに、その人から全て学んだ後は「ありがとう。でももうあなたは必要ない。我々は次にいく」なんて、いかにもビジネスぽくていいシーンではあったねw
◆後記◆──予告でもポスターでも『ウィル・スミスはアカデミー賞確実!』って大々的に煽られてたけど。いや……て、コレってむしろ「獲れないフラグ」じゃね?──そんなことも思ってたけど、そんなフラグなどなんのその、まさかまさかの快挙でしたな! びっくりです!
「──びっくりで悪かったな。おう、コラ、そこの猫。うっせ~ぞ、テメ! テメ~も女房をネタにすんじゃね~だろな! オラ!」
「Σ(゜Д゜) し、しませんてば! ごめんなさい! ごめんなさい! ビンタだけはヤメて! クリス・ロックはクソ野郎です」
「おうおう、聞き捨てならねぇな。誰がクソ野郎だぁ~?」
「(*_*;)え、クリスまできちゃった?」
「コラ、猫! こちとらベシャリで食ってんだ! 場の熱気で思わず口が滑っちまうこともあんだ。ビンタ怖くてジョーク言えっか! オラ!」
「(;´Д`)ひぃぃ~、わしゃ関係ないし! もう二人でやってぇ~!」
……てな感じで、映画の外でも今年は話題をかっさらっていきました。ウィル・スミス。映画では街のチンピラに暴力を受けても耐え忍び、ついには彼らを娘のボディガードにまでしてしまう──なんてシーンもありましたが、二人もよき和解ができることを祈っております。
主演男優賞、個猫的には西島秀俊さんもかなりイイと、いや、マジで争えるだろ、と密かに思っていましたが……やはりこれも土俵が違うのはそれだけでかなりハンデあるんだろうな。正直、わしゃはウィル・スミスより西島……
「──あ?」
「(^_^;)いえ、ウィル・スミス最高でっす♪」
★『ナイトメア・アリー』
【ノミネート:作品賞】
■観賞後ツイート■
ギレルモ作品だし、獣人とか出るってんでてっきりややキワモノ系、『エレファント・マン(1981)』みたいな映画だろうと思いきや「人間の業」のようなものを描いたノワール・スリラーであった。ドラマ色が強しやね。単体としてはぶっちゃけ『ザ・バットマン(2022)』よりもノメり込めたし、個猫的にはアカデミー獲った『シェイプ・オブ・ウォーター(2017)』より断然好き!
「天才vs天才」みたいなの好きなんよねw
本作でいうと「読心術の才」に目覚めた男と心理学者、はたまた嘘発見器などまで使うめちゃめちゃ疑い深い男などとの心理戦も惹き付けられたね~。
オチは途中でこうなるだろってのは見えるのだが、単に「ほらね」ではなく、逆にそのオチになってくれたことで嬉しいというか、ゾクリとさせられるんだよね。強いて言うなら「やべ、先生にバレるんじゃないか? 上司にバレるんじゃないか? やっぱバレた~!」という転落の願望? 堕ちていく美学? でもバレてちょっとホッとしている、みたいなw
本作はタイロン・パワー主演『悪魔の往く町(1947)』という映画のリメイクなのだが、コレも観てみたい!(でも前知識ないで観る方が絶対ヨイ)
見終わるまで『ナイトメア・アリー』もアカデミー作品賞ノミネートしてたの気付かなかったんだけど。結構良いよコレ。いや、マジで。ワンチャンあるんちゃう? コレが作品賞獲ってもわしゃは驚かんよ、全然アリーだわ。
古き良きハリウッド映画のあの雰囲気が好きって人なら絶対観てほしい!
◆後記◆いっや~、かすりもしなかったねw
だったらノミネートさせんなよ、くらいなほど……
驚かないとは書いたものの、逆にこれが作品賞だったら番狂わせもいいとこで「マジか!」とやっぱ変な声出てたかもしれんね。まあ賞を獲ろうが獲るまいが、わしゃの気持ちは変わらんのですけど。
最近よく使う、実に「映画らしい映画だった」ってやつですよ。ニコール・キッドマンの『ストレイ・ドッグ(2020)』やチャドウィック・ボーズマンの遺作『21ブリッジ(2019)』なんかでも感じたんだけど、サタデーナイトのレイトショー辺りで観たらもう! ワクワクが止まらんといった系とゆーか。
そもそも予告の時点から「てか、コレ何の映画なんだよ?」って謎はありましたね。グロいの? ホラーなの? 前の方に席取って大丈夫なの? ビビるやつだったら嫌よ? とかいろいろ不安でしたw
まあ前半の見せ物小屋のシーンは瓶詰めの胎児やらタロット占いやら、なんだか熱海秘宝館のような怪しい魅力があるんだけど中盤くらいまでは派手なシーンもそこまでないというか。そうやってじみ~に積み上げてきたストーリーが後半で一気に爆発するって感じ? そこは好きだったな~。解放というより「カタルシスの爆発」って感じだったのが嬉しかったね。
さてそんなわけで、[Side-A]の方はこれで終わりです。[Side-B]の方も聞いてやっていいよって方はぜひぜひ、レコード(死語)をひっくり返して少々お待ちくださいませませ。