映画『ハン・ソロ/スターウォーズ・ストーリー(2018)』(Solo: A Star Wars Story)は面白かったのか?
皆様、素敵な映画ライフをお過ごしでしょーか?
『この連載小説は未完結のまま約1年以上の間、更新されていません。今後、次話投稿されない可能性が極めて高いです。予めご了承下さい──』
と、いう運営様のお言葉をまたも裏切って舞い戻ってきたわけであります。
久しぶりに書く『あの映画は本当に面白かったのか?』なので、なんか緊張しますやね。てか、それ以前に──あれ? え~とあの機能どうやって使うんだっけ?──とか、書いてて自分でも戸惑ってることが多いのでございます。
今回はスターウォーズ・シリーズにおける「ハン・ソロ」という男を12パーセクでとことん追いかけてみようと思っております──
さて、本題の前にほんの10行ばかしマジメな話をさせていただきますと──
自分はこのところ親の仇のように「本」ばかり読んでたわけでありますが、それというのも現在「映画」という媒体ではどうにも「ナニカ」が埋まらなくなってましてですね──まあ、もちろん嫌いになったわけでは決してないんですが。僕はその辺の周期が一気に偏りすぎる傾向があるのでそのうちまたアホみたいに映画を見たりそれでも埋まらなければ何か書いたりするのだろ~な、トカ、そんなことを思ってたわけであります。
昨年、2018年といえば、僕はそれこそアホみたいに映画を見ておりました。このエッセイに上げてこそいませんが本数としては145本。(これはちゃんとメモっております)
が、今年2019年に入ってからでしょうかね──自分の中の「ナニカ」が、どーにも、おかしく、何を見ても何を読んでも、また、何を書いても「すべてが空虚状態」に突入し、まあ、そんな状態で人様に読ませるものを書くなど失礼にあたるだけだな、と、自重していたわけであります。
そういう意味においては──思い起こせば辛い一年だったなと言わざるを得ないというか。
まあ、ソレもようやく落ち着いてきたので少しずつ活動を始めていきたいと思っております。相変わらず不定期ですがね(笑)
てなわけで──
気持ちを入れ換えまして、めっちゃお久しぶりでごにゃーます。ペイザンヌでごにゃーます。屁のつっぱりはいらんですよ。
まもなく、ついに最終章であるエピソード9『スターウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』が公開ってことで、こりゃ女房を質に入れてでも見に行かねえと行けねぇなと、かのアデランス中野だって跳び跳ねるところじゃあーりませんか!
てことで、わたくしペイザンヌも着々と「おさらい」を始めているわけであります。
あれだけ違和感を覚えていた今回のシークエル・シリーズ(エピソード7・8)。改めて見直してみると、意外と素直に受け入れられたといいますか、フィン、ポー、レイが前よりも少し愛しく思えたといいますか。
が、今日、取り上げた映画は『ハン・ソロ』。今回は独自のパワポによる解説つきで彼、ハン・ソロという男の歴史を追っていこうかなと思っておりますので最後までお楽しみいただければ、と。
まず最初の『スターウォーズ』がありますやね(エピソード4/新たなる希望ですね)。
実をいうとですね、アレを見た当時、わしゃは大胆にもこんなことを思っていたのですよ。
「面白いんだけど……『スターウォーズ』っていうわりにはなんか『範囲』が狭くね? 半分は砂漠の場面だし、あとは宇宙ステーションで戦うだけじゃん?──」
大胆な発言ですね~。てめぇ何様だよってウォーズマン並みにパロ・スペシャルをキメて、もうギシギシ言わせたくなるような小憎らしいガキですね~。
ちなみにその『キン肉マン』に出てくるウォーズマンですが、もちろん『スターウォーズ』のパロディであり「コー……ホー……」というマスク音を立てるのは御存じの通り。
もちろんダース・ベイダーのマスクに見立ててるわけですが、あの漫画によってダース・ベイダーの鳴き声(?)、この日本では「コーホー」というカタカナ表示に決定!と拡散された気もしますやね。ちなみに私はダース・ベイダーの鳴き声(?)は「クー……パー……」と聞こえるんですが皆様はどう聞こえてるんですかね。…………おっと、スンマセン。どーでもいー話ですね。
うん、い~ね。だんだんこのエッセイらしく「どーでもいい話」ぽくなってきたね♪
(´∀`)ニッコリ
いや、改めて見るとね、スターウォーズのサイドストーリーであるにも関わらずこの『ハン・ソロ』、そして『ローグ・ワン』。コレ、やっぱりすっげえ出来映えなんすよ。思った以上に。
ちょうど、この『ハン・ソロ』公開時はファン連中ですら「スターウォーズ疲れ」で公共があまり奮わなかったとか。なので結構、賛否両論になりもしましたが、ぶっちゃけ新三部作よりも『スターウォーズ』らしさがヒシヒシ伝わってくるんてすよね。
サイドストーリーといえば、昔、『イウォーク・アドベンチャー(1984)』なる、スターウォーズからイウォークを借りてきただけって映画があったけど、あの辺に比べて時代は変わったな~と。あ、『エンドア/魔空の妖精(1985)』なんてのもありましたね。
それに比べ今回のこの二本はちゃんと正史に加えていいんちゃうかと思うくらいでして。順番的に言えば『ハン・ソロ』がエピソード4、『ローグ・ワン』がエピソード5。うん、もうそうしちゃえよ、と。私は大きな声でゆいたい。
今回この二つのサイド・ストーリーを見たその後すぐに『エピソード4/新たなる希望』をもう一度見てみたわけですが──心の震えがね、もう半端ないんすよ。おまえらどんだけ最初の『スターウォーズ』をリスペクトしてんだ、ってくらい。
そう、「全て」はあの『エピソード4』に帰結してるんですよね──これが改めて凄い(ここ大事)。
「こんなの砂漠と宇宙要塞だけの話じゃん」て言ってたあのクソガキもね、ようやくこの時、コトの壮大さに気づくんですわ。
ああ、これは本当に“スターウォーズ(宇宙全体を輪にかけた戦争)”だったのだ──ってことに。めっちゃ広がってるってことに。
シリーズ全体の構造、そして、登場人物たちがたまたま出会えた偶然。繋がっていることの必然──もうね、それこそがこの映画で頻繁に使われている『フォース』なわけですよ。それを肌で感じるというか。
この映画を作っている、年代を越えたスタッフたちの熱意だって「フォース」以外のなにものでもない。スターウォーズを見て育った世代がまたスターウォーズを作ってるわけで。それに呼応するお客さんの歓声も含め全てがフォースと共にあるんすよ。コレ、すげえなって。
僕も最近まで気づかなかったんだけど、最初の『スターウォーズ(エピソード4)』では、始まって3分くらいのとこでC-3POがR-2にこんなこと言うてるわけですね。
「惑星ケッセルのスパイス鉱山送りにされるよ」
そう、この「惑星ケッセルのスパイス鉱山」こそ、映画『ハン・ソロ』の後半、山場となる舞台なわけで。まさか初代『スターウォーズ』のこんな冒頭の一言を拾って、そこを舞台にハン・ソロが暴れまわる姿を見ることができようとは……当時は誰も想像すらしてなかったわけですね。
んで、ハン・ソロ初登場のシーンですが、いや~若きハリソン・フォード初々しいですね~。映画『ハン・ソロ』のその後から、この場面に至るまで、きっと数々の修羅場をくぐり抜けてきたのでしょう。ふてぶてしさにハクがかかってます。そしてここで有名なあのセリフ──
「ケッセルまで12パーセクで飛んだ」
「ケッセルまで12パーセク」ですよ。たまらんですな。ずっと言い続けてますからね、この人。もう居酒屋のオヤジが昔の栄光を語るのと同じですわ。これはもう、彼にとって一生の自慢なわけです(笑)
が、ですよ。ここで「アレ?」と思う方はかなりのマニア。そう、映画『ハン・ソロ』ではケッセルから逃げる時──に、あのスピードで飛んだわけですよね。つまり本来ならば「ケッセルから12パーセクで飛んだ」というのが正しいわけです(笑)
まあ、こういうのもご愛敬ですやね。
しかも映画『ハン・ソロ』の方では「切り上げたら12パーセクだ」とか言ってたので本当はもうちょっと遅かったのでしょう。じゃっかんインチキ入ってます(笑)。まあ、男の見栄ってやつです。
『エピソード7』ではレイにこう言われて言い返してましたね。
「あなたがハン・ソロ? ケッセル・ランで14パーセク?」
「12パーセクだ!」
やっぱ、ここだけは譲れないんでしょうね(笑)。切り上げて12パーセク。彼の意地です。
そのエピソード7『フォースの覚醒』でレイとフィンがファルコン号の中で隠れていたところも、エピソード4に繋がりますね。ハンたちがあの「チューイ、家に帰ってきたぞ」と言うあの有名なシーン。彼もその昔、ルークやオビ=ワンと一緒に隠れました。密輸品を隠す場所です。映画『ハン・ソロ』ではちゃんと盗んだコアキシウムをここに隠してました。
「フォースやジェダイなんて、そんなものは夢物語だと思ってた。だが、真実だ──」
と、レイたちに言った彼も、当時はこんなことを言っておりました。
「万物を支配する力なんて見なかったね」
さて、シリーズ通して恒例の台詞。「イヤな予感がする」を最初に言ったのは誰だったか? そう我らがルーク・スカイウォーカーでありました。デス・スターに索引ビームで収艦される時に呟いてます。
映画『ハン・ソロ』では、ハンは「イヤな予感がするぜ」と共に「いい予感がするぜ」とも言わせてたのもニクいところ。まだ若いハンにとってはそのどちらも常に付きものだったというところでしょうか。「根拠のない自信」と「未熟さによる不安」──そんな両極端な気分に翻弄されてるのがわかります。
そういえば、レイがエピソード7で食っていたパン、「ポーション」も映画『ハン・ソロ』の冒頭で語られてましたね。「報酬としての食料品」としてポーションはこの世界では共通貨幣みたいなもんなんですかね?
さて、そんなハン・ソロですが、シリーズを通して一度だけライトセーバーを握ったことがありましたやね。そう、残念なから悪と闘う時ではなく、雪の惑星ホスにてヘンな動物トゥーン・トゥーンの腹を切り裂く時でした。ジェダイ騎士でないハンがライトセーバーを手にしたのはこれ一回きり。凍死寸前のルークを動物の腹の中に突っ込んで暖めるため。意外とエグいシーンであります。なにげに子供心にはショッキングでした。時は『エピソード5/帝国の逆襲』の時であります。
そして映画『ハン・ソロ』では、相棒チューバッカとの出会いが描かれてることも目玉のひとつでした。彼らはいったいどうやってコミュニケーションを取っとるんやねん、と長年疑問でしたが、なんとハンはチューバッカたちウーキー族の言葉を少し喋れるという事実が判明! ハンが舌を巻いて「ウォ~、フォ~グルルルル」と喋ってるのは愛嬌もあり、ちょっと真似してみたくもなりました(笑)
考えてみるとチューバッカって『エピソード3/シスの復讐』でジェダイ・マスターのヨーダと共に闘い、面識があるんですよね。
むしろハンの方がヨーダとは面識がない。一方、ヨーダといえばハンの存在は知ってました。惑星ダゴバでルークの友人ということをちゃんと認識してましたもんね。
「平均寿命」が種族によって違うことや、壊れるまで寿命がないロボット(ドロイド)が頻繁に出てくるスターウォーズの世界は、「誰それが誰を知っている」ということが、わりかし重要なポイントとなります。チューバッカも今回190歳ということが判明しましたしね。
ダース・ベイダー(アナキン)が幼少の頃に作ったドロイドがC-3POだったというのもなかなかぶったまげた設定でした(『エピソード1/ファントム・メナス』)。そこでもロボットは歳をとらないという設定が生きてます。
ちなみにC3-POはベイダーとと何度も顔を合わせてます。が「うっわ~、なっつかしいな~(クー……パー)、おまえ、わしがつくったドロイドやんけ~♪(クー……パー)」なんてこたぁベイダー父さんは決して言いません。至ってクールです。役員管理職の立場上、そうそうはしゃぐわけにはいかないのです。
C-3POはもちろんその頃の記憶は削除されているのでしょう。これも彼がロボットだからこそできる都合のいい話。
そのダース・ベイダーが作ったC-3POが新作「スカイウォーカーの夜明け」の予告では、かなり伏兵になりそうな感じでしたが……赤い目なんかしちゃってますね……彼の運命やいかに? 気になるところです。
なんてったって、『スターウォーズ』で最初に画面に登場したメインキャラといえばC-3POですからね……コレ結構あなどれませんよ。
そしてまさかのミレニアムファルコン号を「賭け」たギャンブル! いや~、このシーンを目の当たりにする日がくるなんて……感無量でしたわ。
しかもファルコン号の先端の→凹。ここにまさか脱出ポッドがあったなんてアナタ。最初からそんな設定だったのか今回新しく考えたのか知らんけど、吐息が漏れますわ。先の尖ったファルコン号まで見せてもらえるなんざ……。よう思いつくな(笑)
映画『ハン・ソロ』で、もう一人の主人公といっていいのが、このもとファルコン号の持ち主──ランド・カルリジアン。若き日のランドを演じたダニエル・グローバー、よかったすね~。
もちろん新作での本家、ビリー・ディー・ウィ
リアムスが帰ってくるのもたまらん。まあ、かなりお肉はついてましたが……そこは、ね。
『エピソード5/帝国の逆襲』でランドはハンに向かって、凄みました──
「よくも平気でツラを出せたもんだな」
そう言って、殴ろうとして~
ガッ。
──抱き締める。
映画『ハン・ソロ』のラストでは、ハンがランドに向かってこれをやってたんですよね。これはあの時の仕返しということになりますな。くぅ~。
と、まあ、会う前はこんな感じだったのですが……この二人ホントに仲がいいのか悪いのかようわからん(笑)
が、男の友情なんてものはですね、こんなもんなんですよ、ホントに。はい。
そんなお茶目なランドではありますが『エピソード6/ジェダイの帰還』でジャバの宮殿で着用してたマスクも映画『ハン・ソロ』でちゃんとしてましたし、逆に『ハン・ソロ』で着てた黄色いシャツは『スカイウォーカーの夜明け』の予告で着てましたし……案外、物持ちがいいやっちゃなと(笑)
あの『エピソード5/帝国の逆襲』の名シーン。
レイア姫とハンの
「I Love you」
「I Know」
これも『ハン・ソロ』の中でちゃんとパロってくれてましたね。ファルコン号をボロボロにしてしまったハンにランドが言います。
「I hate you……」──大嫌いだ……
「I know」──わかってる
これを見たときのわしゃは女子高生がいうキュンキュンと寸分たがわず同じレベルのキュンキュンだったと確信しております。
そんなハンですがライトセーバーの時と同じく、シリーズを通して意外にも一度だけしかやってないこと、それは──そう、ダース・ベイダーとの対面はこれっきりなんですよね。撃ちまくるブラスターをいとも簡単に手のひらで反され冷凍カーボンされちゃう……と。おいたわしや。
というわけで映画『ハン・ソロ』から『スターウォーズ』シリーズ本編まで──ハンという人物を追いかけてみましたが、いかがでしたでしょうか?
他にもハンがフィンのように一度は帝国軍に入隊してたことや、「ソロ(一人)」という名付け親がまさか帝国の役人だったとは、驚きでありました。その時、空港でかかってた帝国軍歩兵募集のCMにダース・ベイダーのテーマ『帝国軍のマーチ』が明るいバージョンで流されてたのもちょっとニヤリとしたり。
これだけ書いてもまだまだ足りないくらいですがダース・モールやエンフィス・ネストなど、映画『ハン・ソロ』をかっちり言及したブログは今となっては他にもたくさんありますしね。ペイザンヌは少し違ったところからアプローチをかけてみました♪
てことで、今日のところはこの辺で。
いずれまた、次はルーク目線からでも『スターウォーズ』を追っていければと思っております。
そして、もちろん12月公開の新作『エピソード9』の方も、できるだけ早めにここに載せたいなと♪
まったねーーー
( ̄▽ ̄)ノ♪ カゼヒクナヨー
【本作からの枝分かれ映画、勝手に三選】
★『インディジョーンズ/最後の聖戦』(1989)
……主人公──しかもハリソン・フォード演じるキャラの若き日を描いた作品といえばやっぱこちらですかね。
オープニングでインディの若き日を演じたリバーフェニックスは亡くなってしまいましたが本当にいい俳優さんでした。この少年インディもめっちゃカッコよかったのに。合掌……。
時々いまでもオープニングシーンだけ見返しちゃうことがあるくらい、好きですね。ちなみに『インディジョーンズ/魔宮の伝説』の方も、なぜかオープニングだけよく見ます(笑)
★『ダイハード6/イヤー・ワン』(20??)
……さて、まだ公開してない映画をここに書いていいのか? とも思いましたが、さすがにお蔵入りすることはもうないだろうということで。来年あたりなのか、な?
新作のダイハードはタイトルが『マクレーン』となる、なーんて言ってましたが結局このタイトルに落ち着いちゃったのかな?
この『ダイハード6』では若き日のジョン・マクレーンと現在のマクレーンを交互に見せるストーリーとなるようですが、ブルース・ウィリスの若き日は誰が演じることになるのか?
フサフサなのか? それとも……? 気になるところです(そこなのか?)。
★『ウィロー』(1988)
……こちらは本作の監督であるロン・ハワードがジョージ・ルーカスとタッグを組んだ王道ファンタジーの秀作。
後に本家である『ロード・オブ・ザ・リング』が映画化されるものの、それに先駆け「指輪物語」を意識したオリジナル・ストーリーとなっておりますね。
小人族に戦士、魔女そしてなんとなくダース・ベイダーっぽいマスクをしたケール将軍がなかなかカッコよかったような。
この『ウィロー』は『エピソード6/ジェダイの帰還』後に作られたのでひょっとしたら『スターウォーズ』のようにシリーズ化するんかな? とも思ったがそういうわけでもありませんでしたね(笑)
主演のワーウィック・デイヴィスは小人症の俳優で、スターウォーズではイウォークやヨーダの中に入ったりもしてます。『ハリー・ポッター』のフィリウス・フリットウィック役も有名。そして、なんと本作『ハン・ソロ』にも エンフィス・ネストが率いるクラウド=ライダースの一人、ウィーゼルとしてとして出演しています。
ちなみにこのウィーゼルというのは『エピソード1/ファントムメナス』で……おっと、キリがないのでこのあたりで(笑)