表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
33/101

映画『ディセント(The Descent)』(2005)は面白かったのか?


 暗所恐怖症の閉所恐怖症。


 なんぞの漫画ではありませぬが、ひょっとすると私は少しそのケが強いのかもしれんな思う時があります(;・ω・)


 たまたま体調が悪かったりトカ睡眠不足だったトカあるのかもしれないけれど、見ているうちにスーッと血の気が引き、汗がダバダバと止まらなってしまう映画ってのが何本かありました。いわゆる、貧血 であります。


 この『ディセント(The Descnt)』(英)という映画を見ている時もそうだったんですよね。

(´・ω・`)


 まあ、探検好きのグループが地下洞窟で落盤に合い脱出できなくなる映画なんですが、後半からは地底人にまで襲われてしまうというホラー。


……こう書いてるとなんだか川口浩探検隊のようなお粗末な感じもしますがなかなかどうして、クオリティのある一品。


 地底人は『ロード・オブ・ザ・リング』に出てくる「いとしいしと…」なんて言っちゃってるゴラムをさらに白く細くした感じなのですが、問題はそこでないわけです。だって、貧血になったのはそれら地底人モンスターが出てくる前なんだもの。


 登場人物だって誰一人血を流してるわけでもなく、ただただ映画の前半部分で描かれている“闇と狭さの閉塞感”によって引き起こされたのだと思われます。


『そうかぁ、本当の暗闇ってこんなにも怖いものなのね……』と、体感できるくらいの息苦しい映像の連続によって引き起こされたのだと思われます。


 とはいえ生きたまま棺桶に入れられて埋められた男の話を描いた映画『リミット(2010)』なんかはそれほど怖さも感じなかったし、やはり“見せ方がうまい”ってことになるんですかね。


 ちなみにもう一本、私が貧血になった映画があります。

『オープン・ウォーター2(Open Water2:Adrift)』(独)という映画です。


 あくまで2です。なぜか2の方なんです。


 1はスキューバ・ダイビングを楽しんでて海のど真ん中に船から置き去りにされたカップルが鮫の襲撃と寒さに耐えるといった映画で低予算ながら大ヒットしたので記憶にある方もいると思いますが、2はあまり見られてない方が多いのでは?


 これがまた意外と面白いんですよ、2のくせに(笑)


 今回もやっぱりクルーザーで海のど真ん中に遊びにいくグループがいるわけですが、皆で海に飛び込んだ後に、なななんと、


『船に上がるためのハシゴを下ろし忘れちゃった(テヘ♪)』


 という緊急事態が……。



 バカですよねー。でもやっちゃいそうなんですよねー。ただ、オートロックの部屋に鍵置き忘れるのとは意味合いが違ってますからねー。ちなみにこれも実話らしいです。


 で、今回は鮫は出ないんですがパニックに陥った集団心理の怖さがえげつなくて怖いんですわ。


 何かに追いかけられるでもなく襲われるわけでもない。もうね、目の前に、ほんっと目の前に助かるための船があるんですよ。バーンと。ドーンと。でも上がれない……

( ̄∇ ̄;)


この“痒い背中に手が届かない”感がハンパないのね。冷静になって考えれば方法とかありそうなのに、やらなくていいことやっちゃうトカ、余計なことしちゃうトカ、おまえのせいだトカ僕のせいぢゃないやいトカ。


 そんなやりとりを見てると、広い大海原が舞台はずなのにこれまたやってくるんですよ。ヤツが。あの息苦しい〈閉塞感〉が!


 海恐怖症の女の子から唯一の救命器具であるエアーバッグを奪おうとしたり、誤って脇腹をナイフで刺してしまったり、だんだん追い詰められていく彼らを見ているうちにまたスーッと血の気が引き、冷や汗がダバダバと……



 一時停止 & 休憩。




 気が付くとベランダで風に当たりながら体育座りしてました(笑)

 (=_=;)


 その辺はまあ、私が不甲斐ないだけであって二本ともパニック・ホラーとしてはなかなかどうして、本マグロとは言わずとも、『ディセント』なんかは隠れた高級魚クロムツ、『オープン・ウォーター2』などはまあこんな映画ですから、唐揚げにしてメチャウマの深海魚メヒカリってとこでしょうかね。


 特に『ディセント』の方はなかなか洗練された映画でした。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
「note」の方でもこちらのエッセイを連載しております。画像付きでさらに読みやすく、こんなことからあんなことまでさらに詳しく、あなたの映画ライフをより豊かに♪note版『あの映画は本当に面白かったのか?【完全版】』
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ