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映画『フルモンティ(The Full Monty)』(1997)は面白かったのか?

(;´д`) 『面白かったのか?』初のR15指定です。

    

(;´д`)後半は特にモザイクかかりませんので“下”(シモ)が苦手な方は御注意ください。

 

(;´д`)ブックマーク解除しないでください(懇願)

 ども、ペイザンヌです。

 

 『どーででもいぃ時間』がやってまいりました。


 ホントにどーでもいいんで、どーでもよくない方はすぐにでもやらなければならないお仕事に戻ってください。


 そこまでして読む価値はこれっぽっちもありません。


 その昔、映画の語尾に(全裸で)をつけてみようという「くっだらねぇ」お題が立ち上がったことがありましたが覚えておいででしょうか。


 くっだらないですね。


 が、なにげに自分としてはこの「くっだらねぇ」って、ある意味最高級の褒め言葉でもあるわけでありまして。


 そうなるともう思わず分析せずにおれない自分がいるわけです。


 ガ、シカシ、


 このお題の主旨をよく理解していない方が多いのか、なんでもかんでも映画のタイトルに『全裸で』をくっつけりゃ面白いというわけではないのであります。私もそのことに気付くのにさほど時間はかからず、ん~でははたして何をもって「おもしろい」と感ずるのか? と、真剣に悩んでみたところ、



「全裸」とは「哀愁」である 、



 というどーでもいぃ真実に私は気づいてしまいました。(これは後半に実技(実技?)で検証してみることにします)



 それはまさに映画『フル・モンティ』で失業者たちが生活のために“男性ストリップ・ダンス・ショー”でひと儲けしよう! と悪戦苦闘するあの姿にも似てるのではないかということに気づいてしまったのです。


 この『フル・モンティ』を観たのが今は無き名館〈日比谷シャンテ・シネ〉だったことを今でもよく覚えております。


 そしておそらくなんですが、私の中の“とある“No.1”のひとつなんですね。それは、


 “見ている間の体感スピードNo.1” 


 つまり、“あっという間の90分間”


 ということ。


 まあ、上映時間93分というのは決して長い上映時間ではないのですが、同じ一時間半でも“長いな”と時計が気になる映画は結構あります。


 私の体感時間に直すと半分の“42分”くらいに感じましたね。


 もう一度検証するために最近見直してみました。やっぱり速いんですよね。


「えっ? もう、終わり?」みたいな。

 まさに『まだ観てない人がいたら本当に羨ましい』映画の一本です。これを生きてるうちに観ないなんて大損ですよ!(笑)


 主演は『トレインスポッティング』のバグビー役でブッ飛んだ演技を見せてくれたロバート・カーライル。


 集まってきた6人の失業者。しかもデブにネクラにオッサンやジイサンなど肉体的にもダンスのセンスもダメダメな連中ばかり。


 最初の方は見てるこっちが恥ずかしくなるくらい。で、最後にめちゃめちゃ上手くなるのかっていうと別にそうでもないんですよね。


 ダメ・チームが最後に優勝する『クール・ランニング』とか、いじめられっこが最後に強くなる『ベスト・キッド』とか、そういう映画とはまた違うわけです。


 彼らの目的はただひとつ。“お金が必要”なんです。大金とかではないんです。普通に養育費や生活費なんですよ。そのために、ホンっトにバカバカしいことを“真剣に“練習してる姿がたまらなく胸に染みるんですわ。


 6人が職業安定所の順番待ちしてる時に流れてきたドナ・サマーの「ホット・スタッフ」に釣られ、思わずステップを踏み始めてしまう場面は今見ても可っ笑しくて。そんながっちり笑えるポイントも随所に散りばめられています。

 

 ただ……



 不思議なんですよ、この映画、なんか。


 どう考えても笑うべきところなのに鼻の中心あたりがなんかもうツーンときたり。


 なにやってんだこいつらと思いながらも、いつの間にか目の淵がじわっと濡れてたり。


 後半30分なんてずっとそんな『痛じょっぱオモロ感動』とか、『ぐっとじわ辛爆苦し涙』とか、なんかそんな辞典に乗ってないようなよくわからん”何か“が上半身全体にムワモニャッて感じでずっと滞ってるんですよ。わかりますかね(笑)


 これ、ぜひ体感してみてほしいなっていうのあります。


 ブロードウェイでロングラン・ミュージカルになったというのも頷けます。日本でも舞台になっており主演の山田孝之が主演でハマリ役だったとのことですがそちらも見てみたいものだな、と。



 で、せっかくですので最所に述べた”映画の語尾に(全裸で)をつけてみよう”というのもまとめてみましたので載っけておきます。


 名作映画をFullMontyすっぽんぽんにしてやりましょう。


 哀愁を感じてください。


 ここから先はR15指定です。


 よい子は寝ましょうね♪

 ( ´∀`)

 作家さんは創作に戻りましょうね♪

 ( ´∀`)


 まず、当時も書き込みが多かったオーソドックスなところからせめてみましょう。 


 例題みたいな感じですね。



『世界の中心で愛を叫ぶ』全裸で



 哀愁ですね。


 詩的でとても美しいと先生は思います。


 平井賢のテーマソングがよりいっそう引き立つことでしょう。



 続きまして、


『それでも僕はやってない』全裸で


 ん~、なんかおしい!って気もしますが、力強さは感じますねぇ。 そこまでして言われると情状酌量の余地は充分あると思われます。


 少なくとも陪審員たちにインパクトを与えることだけは可能だと先生は思います。



『いま 会いにいきます』全裸で


 若気の至りってやつですねぇ。


 先生にもこういう時代があった気がします。


 「ありのままの俺を見てくれ!」という真心が痛いほど伝わってきます。



 これなんかも非常にシュールでよいかと。


『僕の彼女を紹介します』全裸で


 そこにどういった意味があるのかを考えさせらずにはいられないってのもありますが 、そもそも「全裸」なのが〈僕〉なのか〈彼女〉なのかというところがミステリアスでいいかなと。まあ、それは映画を観てからのお楽しみってとこなんでしょうねぇ。 将来性を感じます。


 続きましてはエディ・マーフィー主演の、


『星の王子ニューヨークへ行く』全裸で


 バッカバカしいですねぇ。


 ナンセンスにもほどがありますね。


 ほとんど意味不明です。



 わりかしシンプルなものも先生は好きです。


 巨匠、小津安二郎の


『生まれてはみたものの』全裸で


 気持ちいいくらい、そのまんまですねぇ…


「ん~ボクちゃん? まだ、悩むにはちょっと早い年齢かな~?」とツッこまずにおれません。


 対抗して黒澤明も、


『生きる』全裸で


 もはや誰にも止められないといった決意を感じさせます。 カッコいいですよね。


 対してこんなダンカン主演のこんな映画も、


『生きない』全裸で


 普通の人にはそれが一番いいと思いますね。

 


 その応用を用いることも可能です 。



『いまを生きる』 全裸で


“いま”だけだったら、まあいいんじゃないかなと許せますね、先生は。


 そう考えると「全裸」には邦題がよく似合うということなんでしょうね。かの名作も一言つけくわえるだけで趣が出るというものです。



 誰もが知っている、



『大脱走』全裸で


 これもやはり「全裸」になることにどういった意味があるのかを考えさせられます。「別にならなくてもいいのにね」といったところが旨味なわけですね。 深いですね。 おそらくきっと誰にも止められないことでしょう。



 さかのぼってモノクロの時代にも、



『女だけの都』全裸で


 誰ですか、こういうのを書いたのは?


 こういった自己欲求を書くのはよせと先生あれほど言ったでしょう。ただの下ネタ並みですね。名作が台無しです。



『ええじゃないか』全裸で


 よくはないでしょう。


 開き直るのは先生よくないと思うぞ。

 


 続いてフランスから、フランソワ・オゾンの、


『8人の女たち』全裸で


 これを書いた人、あとで職員室にくるように。



 では、誰かビスコンティを脱がせられる人、

手をあげて。



『ベニスに死す』全裸で



 ロイター発、ただの変死体の速報ですね。 猟奇的なものを感じます、怖いです。まあ、場所が東京湾であっても意味的になんら変わりはないと思います。


 もうひとひねり頑張りましょう。

 


 失敗例も上げておく必用があるでしょう。


『裸の銃を持つ男』全裸で


『裸のランチ』全裸で


 これはさすがにあいたた…みたいな、やっちゃった的なものがありますね。


“かぶる”ものはダメです。補習です。



 相手にイメージを浮かばせることも大切だと教えましたね。


『めまい』全裸で


 いいと思います。


 考えてみると結構、大変な状況ですからね。


 とりあえず服を着るべきか、救急車を呼ぶべきか考えさせる作品だと思います。 『大地震』なんかも同じ活用法が使えます。




『手錠のままの脱獄』全裸で


 いいですね、先生こういうのけっこう好きだな。


『大脱走』とはまた違い、脱いでから手錠をはめたのか、はめてから脱いだのかとっても気になるところですからね。 はめてから脱いだのであれば結構イリュージョンだと思います。



 ハンフリー・ボガードだって脱がせようと思えば脱がせられます。


『必死の逃亡者』全裸で


 結構、逃げる人々には全裸がよく似合います。 それが「必死」であればあるほど滑稽だから不思議です。


 もちろん逃げる者に似合うならば当然追う者にだって似合います。


 今度はジョン・ウェインを脱がせてみましょう。


『勇気ある追跡』全裸で


 まあ、勇気いるでしょうね。


 で、最終的には、


『追い詰められて』全裸で


 まさに絶体絶命ですね。


 

 また、時に全裸であることには意味があるケースだってあります。 誰もがみんな意味もなく脱ぐわけではありません。


『寒い国から帰ってきたスパイ』全裸で


 暑いんでしょうね。


 飛行機の中まではちゃんと 服を着てたんだと思います。



『死ぬまでにしたい10のこと』全裸で


 これは思わず先生も指折り考えちゃったなぁ。


 でもね、三つくらいで充分だと思うぞ、先生は。


 そんなにしたいことないだろ、全裸では。



『男の争い』全裸で


 非常に醜いですねぇ。



『大人は判ってくれない』全裸で


 判ってもらおうとする前にまずやるべきことがあると思うぞ、先生は。この少年は根本的になにか間違っていると思います。 



『何かが道をやってくる』全裸で


 人間でないことを祈ります。


 そして、最後に選んだのは、



『ユー・ガット・メール』全裸で


 はて?


 と、先生も一瞬思ったわけですが、これはあえて投稿者の全文を載せておきましょう。


「なんか“お風呂から上がったらメールが届いてた”みたいな感じしません?」


 とのこと。


 はぁ~。なるほどねぇ。


 数あるほとんどが、ウケ狙いだったため先生は思わず感動してしまいました。


 ここまでくると万葉集のようですね。


 誰しも経験あるその情景が浮かんでくるようではないですか。素直に感心しました。



 さて、綺麗にしめましたところで、この『どーでもいぃ時間』もそろそろ終わりに近づいてきました。


 

 もしここまで読んでくださった方がいるとすればそれは本当に本当に意味のない時間です。



 非常に残念でしたね。



 もし先生が最後にひとつだけ意味のあることを言えるとするならば、人間というものは所詮、裸で生まれてきて、裸で死んでいくという、その一言につきるのではないでしょうか。


 そして最後に笑ってこう言おうではないでしょうか。


『素晴らしき哉! 人生』 全裸で


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