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第七章疑心と確信
楓たちは村長に言われた通り宿屋で泊まることにした。一人、起きる亢次。
静かに外へと出ようとする。
「こんな時間にどこへ行くつもりだ?」
「…相変わらず、勘が鋭いな楓」
「まあな、偽物」
「!」
驚く亢次?。
「クックッ、どうやら本当に勘が鋭いらしいな。
驚いたぞ」
「それはこっちのセリフだ、さんざん訳分からん目に会わせやがって。何が目的だ?オレが聞くのも変だがな。なあ、…」
「……」
「槙岳楓」
にっと、笑う楓。
「メールを送ったのには、理由がある。おそらく、分かっているだろうがオレは過去でも現代でもない
未来からやって来たんだ。わかい頃の自分たちと
あるものを倒すためにな。しかし、時間移動する場合TIME MANAGEMENT が必要だ。時間管理をする者、つまりお前たちがだ。」
「どうりで村の至るところに武器がおかれているわけだ。そのあるものとは何なんだ?」
「アルカディアだよ、ここは呪われているんだ。
科学しか信用したくないがな。」
「ここそのものと、戦えと?まったく、少年マンガかよ、けどまあ分かったよ、任せろ」
「……助かる」
二人はぐっと握手を交わした。