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第一章過去と現在(2)

〇〇〇〇〇

授業が終わり、部活もやっていないしたいした用事もないのでオレはまっすぐ家に帰ることにした。

「ただいま」

「はーい、お帰り」

台所から母の声がする。

クンクン。

この匂いは、カレーか。

まったく、運が悪い。

今日は学食でカレーを食ってしまった。

ま、美味しいからいいが。

制服を脱いで部屋着に着替えると二階にある自分の

部屋へと足を運ぶ。

ガチャリ。

ドアを開けると、ベッドにまっすぐ横になる。

「だり~」

国語中内はうるさいし、近所の犬は吠えて耳ざわりだし、

ついてねぇ。


………。


いつもいつもこんなんばっかだな。

新鮮味が足りない。

人生なんて、こんなもんなのだろうか。


ピロリロリーン


突然、ケータイが鳴る。

メール…?

ケータイのディスプレイを見ると、驚愕した。

送り主は………


オレだった。


いや、正確に説明すると四年前の自分からの"自分"

へのメールだった。

イタズラかと思ったがそうではない。実際に昔

持っていたオレのケータイからだった。

ビックリしたがそれよりもメールの内容が

気になった。

「え~っと…」

メールの内容を確認する。

『四年後の自分へ、アルカディアを目指してみんなを集めろ。TIME MANAGEMENT は大切に。未来を救ってくれ槙岳楓』


???


アルカディア?

みんな?

TIME MANAGEMENT?

救え?


未来って…


は、ありえね。

どうせ、機械の故障か何かで…


……………なんだろう。


動かなきゃいけない気がする。

平凡な日々が変わりそうな気がする。

ちょっとだけ、試してみようか。

コクりと、自分で自分に頷いた。

パソコンでアルカディアについて調べてみる。

「出た」

『アルカディア、古代ギリシアの南部ペロポネソス

半島の中央丘陵地帯にあった土地。高山によって

地方から完全に隔離し、楽園に例えられた。』

ここへ行けってことか?

楽園か。

「う~ん、TIME MANAGEMENT は日本語で時間管理だし…つーか、みんなって誰だよ?」

あほらしっ。

ー未来を救ってくれ。

「未来をって何時の何を救うんだよ。一年後か、五年後か、十年後なのか、過去と現在じゃあの時のオレが何を…待てよ、過去からの連絡で見られを救うってことはまさか今をってことか!?」

困ってることなんてないしな。

ん?

んん?

んんん?

「あああァァァァ!!!!」


進路調査標だ!


第二章に続く………

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