プロローグ
望月矢恵の眼前には通称”ゴブリン”と呼ばれる下級モンスターが六体立ち塞がっていた。
「なんでここにこんなにいるのよ!」
下級モンスターと言えど、あれらの身体能力は人間を遥かに上回る。相手が一体程度ならば走って逃げ切れる可能性もあるが、それ以上となれば逃げ切れる可能性は極めて低くなる。さらに、彼女は学園の教室棟と特別教室棟の三階にある連結通路に居るため、逃げ道は存在しなかった。
戦う他に選択肢はない。しかし彼女の戦う術は先ほど教室で動かなくなっていた見知らぬ学生が持っていた木製のバットしかなく、この数を相手にするには無理がある。
「い、いや、死にたくない・・・死にたくない!いやだ!来ないで!来るなあ!」
彼女は後ずさりをしながらバットを振り、牽制する。
しかしモンスターに恐怖という感覚は存在しない。あれらは常に自分とは異なるモノを食べることしか脳にない。そのため、望月矢恵がどれだけバットを振り回したところでモンスターたちは歩みを止めることはない。
あれらの眼光は赤く、夜の暗い学園の廊下でもはっきりと視認でき、それが彼女により恐怖を植え付ける。その眼を直視してしまった彼女は、思わず怯んでしまい、強く振りすぎたバットを静止させることができず勢いに持っていかれた体はその場に倒れてしまった。
その隙を見逃さないモンスター達はここぞと言わんばかりに勢いを付け、彼女に襲いかかってくる。
「いやぁぁぁあああ!」
見切り発進です!
ファンタジー書いたことなかったので、気長に書いてみようと思います。
ガッツリしたのは書けないので、ちょっと現代要素なども踏まえつつ・・・といった感じで。
まあテスト的な意味もあるので、気が向いたら書き続けていくといった感じで進めていこうと思います。