第85話:顔の見せ会い
俺達はまたなぜか正装に着替えさせられていた。どうもこれから全学生代表同士のパーティーを行うらしい。面倒くさいな。
「なんでそんな面倒な事をしなきゃならないんだ?」
「闘いをする前に、親睦を深めておこうという名目らしいですよ」
「絶対何かしらのトラブルがあるに決まってるだろう。そんなことすれば」
「それは言わない約束です。それに各国の王はそれも楽しみにしていますから」
「性根が曲がり切ったクソ爺どもだな。一人位叩き斬ってもいいかな?」
「駄目ですよ。国際問題に発展しますから、止めて下さい」
「言われなくてもやらないよ。俺はそこまで常識知らずじゃない」
そんな話をべンジャーさんとしながら、俺達は会場に向けて歩を進めていた。ちなみにアキと啓はもう何も考えない事にしたらしい。
パーティー会場に入場すると、すでに多くのメンバーが会場にいた。にこやかに話しあっているチームもあるけど、殺伐という言葉が似合いそうなチームもあった。
俺達は取り敢えず飲み物を受け取った後、他のチームと話し合いに行った。大体三チームと話し合った。にこやかな笑顔の裏腹に強いの魔力を持った人もいた。
「思っていたよりは強い人もいますね」
「そうですか?まあ、今私たちと話したのはいわゆる優勝候補のチームですからね」
「なるほど。それならあれぐらいないとダメなんだ。そういえば、『学生最強~』の人ってどなたですかね?」
「私たちに何か御用かしら?」
「……あらら、これは確かにね。強いな」
「?あの、それでどんな御用かしら?」
「いえいえ、噂の学生代表を名乗れるほどの実力者はどんな方なのかな?と思いまして。神話魔法を放てるほどの魔力。それに精霊が集まっている所を見るとかなりの実力者ですね。学生とは到底思えませんね」
「ありがとう。でも、それは貴方にも言えるんじゃないかしら?故意に魔力の放射量を下げてるし」
「それに精霊をわざと近づけないようにして、実力がばれるのを防ごうとしている」
ありゃ、そこまでばれてるのか。それならもう抑えるのも面倒くさいな。俺は制御を完全に解除させた。途端圧倒的な魔力が放出された。
「……そこまでとは思わなかったわ」
「そこまでできるとは……これは今回楽しめそうだな」
「俺は一回しか出る気ないので、出来れば決勝で当たりたいですね」
「そうね。私はベルゲンド聖国第二皇女、シルフェリア・ベルゲンドよ。よろしく」
「俺はヴェルア。ヴェルア・タクトだ。試合で会える事を願っている」
そう俺達――――おもに俺に告げると、二人とも他のチームの所に歩いて行った。面白い人だなと思っていると、女性陣も俺達に合流した。




