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黒の勇者と白の英雄  作者: あかつきいろ
バトルトーナメント編
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第76話:不満

 俺が部屋に戻ると、そこには何故かアリシアとセイバーがいた。何かすっごい涙目でこっちを睨みつけてるんだが……?


「えーと、どうしたんだ?二人とも」


「「戻るのが遅い!」」


「ええー……。それ俺のせいじゃないんだけど。王様に酒の付き合いさせられてただけだし」

「それでも、でしょう!一晩も部屋に戻ってこないとか、どれだけ飲めばそうなるんですか!?」

「いや、ただ黙々と酒飲んでたわけじゃないし。というか、どうして二人とも俺の部屋にいるんだ?確かちゃんと施錠しておいたはずなんだが……」


 二人は俺がそう言った途端、眼を逸らしだした。おい、何故目をそらす必要がある。


「まさか……」

「何もしてませんよ!?ただ、この部屋の合鍵を事前に貰っておいただけです!」

「合鍵?そんなもんあるの?」

「ありますよ。といっても半分マスターキーみたいな物ですけど」

「盗むなよ……。というか、二人ともちゃんと寝た?隈っぽい物があるけど……」

「……クロが戻ってこないのにどこで寝れるんですか?」


「んなもんここのベッドで眠ればいいじゃん。それなら例え俺が戻ってきても、気がつくでしょ?」


「く、くくくクロのべべべべベッドで、ですか!?」

「何をそんなにどもってるんだ……」


 俺は二人のまぶたの上に手を置き、回復魔術で隈を消した。女性にとっては異性に気づかれたくない物の上位にあるらしいからな。


「ありがとう、ございます」

「どういたしまして。ところで二人とも、この後暇かい?」

「急ぐような用事はありませんが……?」


「それなら、俺この後遠乗りでちょっとした草原までいくんだけど、ついてくるかい?」


「……行きます!」

「それじゃあ、その時はアリシア。ここに戻ってくる前にやってた奴をもう一回頼むわ。中々感触が良くってさ。もうやみつきだよ」

「ええ。喜んで!」


 その後、話が膝枕の事だと分かったセイバーはじゃあ私も!と立候補してきた。え?もちろんお願いしましたよ?やっぱりセイバーも女性特有のやわらかさがあった。


 その後学校に戻り、二人の修行に付き合った後に啓と魔術の研究をした。あいつのアイデアは中々俺の考えを揺さぶるからな。面白い限りだな。

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