第70話:出会い
時間は昼時。おれたちはゆったりと食後の休憩を楽しんでいた。すると、昨日の夜と同じでまた胸ポケットが光り始めた。
「……ボイスコール。いったい何の用だ?アキ」
「く、クロ!ちょっと助けてくれ!」
「……話はちゃんと聞いてやる。昨日渡した紙をどこかの壁に貼り付けろ。そしたらそっちに行くから」
「悪い!それじゃあ、ちょっと待ってくれ」
昨日と同じく画面を眺めながら、電話してきた部屋の中を見ていた。どうやらあれが件の生徒会室のようだ。とはいえ、少々騒がしい雰囲気が見えるけど。
「まったく、しょうがないな。それじゃあ、悪いんだけどちょっと行ってくるわ」
「わかりました。それじゃあ、ここで待ってますから」
おれは扉を開いて、生徒会室に入るとそこには口論している啓と女生徒がいた。
「何を騒いでるんだ?」
「いや、あのな……」
「あ、あなた様は勇者さまですか!?」
「ん?」
俺が振り返った先には、金髪の女の子が立っていた。これが件の会長さんかな?
「ああ、どうも初めまして。お察しのとおりです」
「ああ、あの初めまして。セリア・フェルナと申します。この学校の生徒会長をしています」
「ちゃんとアキから話は訊いていますよ。それで、これはどういうことなんでしょう?」
「始まりは世界規模での大会から始まったんですけど……」
一応話は訊いておこう。でないと、どうやって対応すればいいのかわからないからな。




