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第50話:会話(2)

「俺に何の御用なんでしょう?」

「いや、たまたま通りかかったらなんか物騒な声が聞こえてきただけだよ。それで止めに来ただけ」

「……俺は親友を侮辱されて平然としていられる程、大人じゃないんですよ」

「ふむ。……一体そこの彼になんて言われたんだ?」

「……旅に出た勇者様が自分を恐れている、と言ったんです」


「それは君がこの国の最強の騎士達を侮辱したという事だよ。その罪の重さを……君は分かっているのかい?」



 この国の(ルール)は、「強者絶対」らしい。強ければいい。貴族でも騎士でも、強い者は重宝される。それが王様の政治だからだ。

 この国では平民でも貴族でも関係が無いと言われている。その理由がこれだ。


「それに君は確か校内順位でも20番位だろう?そんな物が勇者殿を侮辱するなど……恥を知りなさい」


 ぶっちゃけ殺意マックスでやってた俺も大概だったけど、会長のあの声の冷たさもヤバかったな。なんせ鳥肌が立つレベルだったんだから。


「英雄殿、この後は暇かい?」

「?この後は授業でしょう。俺は」

「ああ、暇なんですね。それじゃあ、私について来て下さい」

「いや、あの、人の話訊いてます?」

「ほら、なにをしているんですか?早く行きましょう」

「ああ、もう!分かりましたよ!……あ、先生ちょと失礼します」


 後で分かった事なんだけど、この学校では強い人が生徒会長になるから生徒会長の決定には誰も逆らえないんだって。それが教師でも。一種の独裁政権だよな。


「ここだ。入って下さい」

「……生徒会室?何でまたこんな所に?」

「いいから、いいから。早く」

「分かりましたよ」

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