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第49話:電話

 それにしても、たった一日のことがこんなにも長くなるとは。俺にとっても驚きだ。長老の所から本を借りて読んでいたおれの胸ポケットが急に光り始めた。

 おれが胸ポケットから取り出したのは、一枚の紙だった。異世界組のみんなに渡した紙の対になるものだ。紙に魔力を流した。


「もしもし?」

『え?……まさかこの声はクロか!?』

「おう。俺だぜ」


 おれが渡したのは元の世界でいうテレビ電話みたいなものだ。魔力を流し続ける限り、ずっと喋り続けることができる。アキの驚いた顔が見える。これは成功だな。


『渡された時は何かと思ったけど……こんなものを作るなんてクロはすごいな!』

「そう褒めるな。これぐらいはなんでもないよ。ところで連絡してくるのがやけに遅かったけど……なにかあったのか?」

『ん~とな、盗賊に襲われたらしい。あと、Aランク級の魔力にも出会っちまったらしい』

「……大丈夫だったのか?」

『なんとかな。しっかし、俺らが言うのもなんだけど異世界人って強いんだな』

「そうだな。何よりアニメとかラノべ、マンガでイメージだけはたっぷりあるからな。とはいえ、Aランク級も撃破か。末恐ろしいな」

『それは取り敢えずおいといて。なあ、聞いてくれよ。クロ』


「なんだ?国でなんかあったのか?」

『それがさ。俺、学校に通い始めたんだけどな』


 ここからはアキの物語。俺はそれを静かに聞いていた。

次話からアキの主人公視点の話になります。お楽しみください。

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