表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
37/158

第32話:バトル!

「お前らか……。まあいいだろう。異世界人と闘うのは初めてだからな」

「お前も異世界人だろうが」

「まあ、な。それでもアキとは戦ってないし。ほらほら、早く来いよ」

「それじゃあ、遠慮なく!」


「爆ぜろ!」


 指パッチンで俺に炎を飛ばしてきた。お前は某大佐かっての。某大佐とは違い、中指と親指に魔法陣を出して、それを人差し指の魔法陣で飛ばしてるらしい。そいつの名前は明石(あかし)(けい)

 それを回避した先には、一人の女性が細剣を持って突っ込んできた。もちろん木刀だけど。それを峰の部分で受け流した。この人は俺が通ってた高校の会長で、蓮杖(れんじょう)由利(ゆり)さん。


「お久しぶりです、会長」

「もう止めたけどね。だから今の私はどこにでもいる高校三年生よ」

「普通高校三年はここまで強くありません。いくらフェンシング部だったとはいえ、強すぎでしょ?」

「一応部長で全国大会優勝者よ?」

「そう言う問題じゃないんだけど……。おっと」


「ちょこまかと!いい加減当たれ!」


「無理。だって俺熱いの嫌いだし」

「啓!あれをやるぞ!」

「あれか!分かった!頼んだぞ、タク!」


 返事をした奴は、(かい)(たくむ)。何をするかと思えば手を合わせて、地面に叩きつけた。だからお前らは、ハ〇レンの見過ぎだ!

 会長が下がったと思えば、窯状に壁が出てきた。まさか、これは!


「蒸し焼きだ!喰らえ、輝宮!」


「ヴリトラ!」

「遅い!」


 特大の炎が飛んでいった。その衝撃で壁が崩壊するほどに。


「ちょっと、明石君?やりすぎでしょ!?」

「あ……しまった。熱くなりすぎた」

「まさか……死んでないよな?」


「死ぬわけないじゃん。あの程度じゃ、さ」


 俺はあの一瞬でヴリトラを召喚して、一瞬で「黒竜外装」を使った。じゃなきゃ、さしもの俺も魔術を使ってたし。


「ま、いいか。これで試験は終了。お疲れさん」

「だ、大丈夫なのか?」

「竜神の硬さ、嘗めるなよ?平気だって」

「それならいいけど……」

「俺はちょっと用事があるから。食事なら先に行っといて」

「オーライ。それじゃあ、また後でな」


 そう言って三人は、他の騎士団の人達と一緒に歩いて行った。さて、俺は俺で試してみるとするか。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ