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ありがちな第0話
「勇者様と英雄様に敬礼!」
俺の目の前にいた大体五十人ぐらいの兵士達が一斉に敬礼してきた。もちろん勇者ってのは俺の事だ。っていうか英雄って様付けじゃ無くね?
ちなみに俺は輝宮黒谷。英雄ってのは昔の俺の親友、白坂昭道だ。
俺は黒髪に黒眼で髪が長いので括ってある。昭道の方は黒髪になぜか紅眼。髪は短めだ。
「なあ、どうしてこんな事になったんだっけ?」
「それはずいぶんと前の事を思い出さなくちゃいけなくなるが、いいのか?」
「構わないから説明してくれ。ぶっちゃけ俺は来たばっかりだから、この世界の事とかよく分からんし」
「世界の事は後でゆっくり教えてくれる人がいるけどな。
とりあえず、御苦労さま。下がってくれていいよ」
「「ハッ!」」
兵士達が皆下がった後、俺達は喋りながら進み始めた。さて語るとしようか。俺がこの世界に来てから今日までの出来事を。
二作目とさせていただきます。面白ければよいのですが。