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第7章 第1話:最終決戦
ネオ・ヴァルハラの夜空に稲光が走る。雨が街を濡らし、屋上の冷たい風がジン・ライチの顔を打つ。
向かいにはデュオが立ち、冷徹な視線をジンに注ぐ。白亜のグリモアを手にするヨナ・アズサも加わり、三者の思惑が交錯する。
「これで終わらせる……」ジンは小声で呟き、背中の銃に手をかける。
デュオの動きは正確無比で、雨の反射に混じり視覚を惑わす。ジンは一瞬の隙を見逃さず、身体を低く構え、反撃の準備をする。
ヨナはグリモアから放たれる白亜の光を集中させ、空間全体を制御しながら戦況を見極める。
都市全体が戦場のキャンバスとなり、雨粒に反射する光が、三人の影と動きを複雑に絡める。
心臓が早鐘のように打ち、全神経が緊張に研ぎ澄まされる中、決戦の一瞬が訪れる。
都市の未来も、自分たちの運命も、この戦いで決まる――それを理解しつつ、ジンは目の前の敵に集中した。




