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第6章 第1話:グリモアの秘密

挿絵(By みてみん)

ヨナ・アズサは白亜のグリモアを前に、深く息を吸った。その表紙は歴史の重みを感じさせ、装飾のひとつひとつが光を反射している。

「これが……一族に伝わる秘密か」

指先でページをなぞるたびに、胸の奥が高鳴り、心臓の鼓動が速くなる。文字から放たれるかすかな光は、まるで意思を持つかのように揺らめき、周囲の空気を変える。

過去の歴史、失われた記録、そして今ここに自分がいる意味――すべてがこの瞬間に交錯する。

雨の音が窓越しに静かに響き、都市の喧騒から切り離された空間に時の流れがゆっくりと染み込む。

ヨナは決意を固め、グリモアの力を理解し、次にどう動くべきかを冷静に考える。

この書物の秘密が解き明かされるとき、都市の未来も大きく変わる――その覚悟を胸に、彼女は光に手を伸ばした。

挿絵(By みてみん)

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