表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/2

1914 9 **

中の人の気分転換に作られた代物の為

雑な部分がございます。

……zzz

時は第一次世界大戦。


デュキス連合国は数カ月間で世界中への食料配達や負傷者や病人の治療を行い、戦争真っ中にそういった商売をしていた。

だが…北欧海域で帝国に輸出する食料配達船が協商同盟軍と帝国議会同盟軍の戦争海域に侵入してしまった。







ー1914 8 **ー


「ようブラトニー、3日後にはヘルシェキ港に到着するようだぜ」

「ははっ!ジミー船長、ここは一杯ダニエールでも呑もうか!」

「おうおうおう!コーンフレークじゃねえか、エールとは合わんぞ」


帝国議会同盟海域の一つであるカテット海峡。

ヘルシェキ港に着くにあたって必ず通らなければならない海域で協商同盟海軍の激戦区とされている。

帝国議会同盟の議会参加州であるスウォミ州が毎月食料を購入や予約をしてくれており、デュキス連合国の稼ぎ場所となっているものの危険を承知で彼等は食品を送り届けている。


「デニス、今日も在庫確認だ」

「木箱は開けられていないようだ。冷凍トウモロコシだろうな」

「デニス!寒いから早くやるぞ!」

「へいへい…小麦野郎」

「小麦野郎じゃねえ!ジョニーだっ!」

「実際ワラワラ小麦農家で育ったんだろう?、しっかし…そんなに寒いか?」

「お前こそビーバ地区住まいのド田舎じゃないか!」

「うんまぁ…それはそうと今日も協商と帝国も激しく争っているな、何が原因で戦争になったのやら」


船の外から南にて砲撃音や硝煙の雲が見えてくる程に接近している。


「今日も流れ弾が来ないことを祈るか」

「そうだなデニス。…腹が痛いよ」

「バカ野郎!漏らす前に行ってこい!」


一方で帝国議会同盟海軍。

ダンマーク州海上警備団は協商同盟の艦隊から吹雪の霧を利用して、一撃離脱戦法で魚雷艇の肉薄雷撃や駆逐艦の牽制射撃による帝国正規海軍の到着までに時間を稼いでいた。


「ヴァルチハック艦隊はまだか!?」

「到着まで2日かと思われます!艦長!」

「ここを取られたら北海への海路を失う!何としてでもこの海戦には勝たねばならん!」

「駆逐艦スカナボルグが撃沈されました!」

「畜生ッ!我々の艦隊はあと何隻残っている!」

「はっ…本艦の海防戦艦コベンヴァーゲンと駆逐艦グラム、スヴェリゲ州海軍の魚雷艇群20艇のみであります」

「……止む得ない、撤退だ」

「艦長!?逃げるんですか!?」

「このまま戦っていたらヴァルチハック艦隊が到着するまでに全滅するだけだ!撤退しろ!」


帝国艦隊はカテット海峡の南方の方へと進路を変え、魚雷艇群は東へと吹雪の中へと消えていった。

そこに協商艦隊が追撃する。

追撃をしたのは巡洋艦スマフラを筆頭にスウォレ級駆逐艦4隻が南に向かう

すると帝国輸送船らしき艦影を吹雪の中にて発見する。


「10時の方向、距離おおよそ1万5千メートル!仰角22度」


スマフラの50口径15糎単装砲が五門指向され砲撃準備が整う


「……撃て!」


指向された砲は輸送船に攻撃した。

だがその輸送船は…吹雪が晴れると判明することとなった。

晴れるまで2時間掛ってその間砲撃が続き輸送船は30箇所の被弾痕が残り、積み荷の食料木箱が浮袋となって辛うじて撃沈を免れていた。


「艦長…!あれは戦争に参加していないデュキス連合国の商業船です!」

「なんだと!?今まで撃っていた輸送船は…!?」


このカテット海峡事件は協商同盟中に広まり…医療支援が無くなるのではと危惧している。

一方でカテットの悲劇として帝国議会は戦争プロパガンダとして各州に宣伝された。

帝国はデュキス連合国を議会に参加させて属州にしようと目論んでいた。

その目論見が協商同盟軍の諜報機関によって協商同盟達はデュキス連合国を自分達の勢力圏に入れようと外交し始めるのだった。


だが連合国側…ネーベル共和国の攻撃事件を国中に新聞を配り、明らかな敵対行為…無抵抗の民間船を攻撃した汚職軍隊を持った国としてデュキス連合国内の民は政府に戦争を呼び掛ける。


連合国政府大統領、フランクリン・デイヴィットは協商同盟に対して戦争を仕掛けると大々的に発表し民達の協力を仰いだ。


「フランクリン大統領、長引く戦いではありますが…国内奴隷はどう致しますか?」

「そうだな…戦時のみ、我が国民の盾となるべく戦争奴隷制度を新たに設けよう、これならば徴兵制度から脱却出来る筈だ」


そうデュキス連合国では世界中何処を探してもここだけ奴隷制が残っている。

南部州人だけが至上としており二等国民として北部州人、三等国民には他州人としていた。

その中でも奴隷の扱いは、三等国民よりも酷く…生きているだけで有り難いだけで堆肥のような存在であった。


だがそうは思わない州区も幾らかあって、特にデュキス区とカナータ州自治国である。



デュキス区・コォッォン村


ここの牛の鳴き声から命名されたトウモロコシ農村である。

まあ実際は初代大統領のお巫山戯で決まったのだそう……

そこへ軍関係者が村全体の徴兵を行うが、徴兵年齢制限に引っ掛かった者達ばかりでたった一人の少年しか取ることが出来なかった。




デュキス区・デキシ都養兵所


「えー、ヘルキャット・コネリー。第二班6番」

「はいっ」

「並んで待機してくれ」


彼の周りはそこそこ年を取った男性が多く、彼の後列には徴兵とは別の女性志願兵が若い年層で整列していた。


「では一旦皆に訓練用の棒を渡す。これを抱えて四時間歩き続けろ」


教官がそういうと木の棒と言うには太く、5インチ程はあって長さだと23インチ程だった。

それを携えて4時間の行軍訓練と、2時間の全力疾走訓練が行われ数時間の昼食休憩を挟んでその1日を終えた。

それらが3日も繰り返され4日目には座学。

戦術的行動指南や銃火器の使用方法と整備点検方法を教え込まれ、午後には実物を使って訓練が始まる。


Model1903スリングフィールド

7.62mm×69mmの五発挿弾子を使用して装填するボルトアクション方式の小銃

つい最近配備されたばかりの最新鋭の小銃である。

他にはC1911自動拳銃やS&M1897回転式拳銃の取り扱いと射撃訓練を行われ、更に7日が過ぎる。


しかし訓練はそう長くは続かない

デュキス連合国を協商に取られぬよう帝国議会同盟軍はアレスカ州を侵攻、帝国議会同盟に取られてはならんと協商同盟軍はカナータ州北部に上陸しようとしている。

いつの間にか主戦場は欧州からユニバニア大陸の戦いに変わって、欧州のゲベナ王国東部の塹壕線に静かな日が続くようになった。




1914 11 **


「ヘルキャット二等兵、機関車に乗れ。西海岸行きだ」

「教官!今までありがとうございます!」

「お前はまだ若い、無茶だけはするなよ」


蒸気機関車の汽笛が鳴ると教官は彼を押し込んで乗せて、帽子を振ってひと時の別れを告げた。

教官の顔が見えなくなる程に機関車は進み、草原から砂漠に山を越えてデュキス西海岸のカリフォルダリ州カリフォルダリ駅に3日かけて到着した。

到着すると他の二等兵や上等兵も、皆彼よりも年上ばかりだった。


「配備先は…第一陸軍強襲歩兵中隊?」


新しく編成された中隊とは知らず配備先として選ばれた彼は隊の空気に度肝を抜かれる。



「……あの」

「はい、何でしょう」

「第一陸軍強襲歩兵中隊兵舎って…ここ?ですか…」

「多分そうかな?僕はヘルキャット二等兵、よろしくお願いします」


相手は彼よりも背が低く髪も長く眼鏡も掛けていて気が弱そうな話し方をしている。


「ぼ…僕は…ライム三等軍曹でです…ヘルキャットさんよ…よろしく」

「へっ!?三等軍曹だったんですか!これは失礼し」


手で口止められて分かる。

男の手の質感であるとヘルキャット君は感じた。

目の前女の子ぽい三等軍曹が男の娘であるということに、すると後ろから駆け足で向かってくる音を聞いて振り向くとガタイの良い大男がやって来た。


「 アラ、御免遊ばせ〜ライムちゃん今日も遅いわよ!ほら野戦服に着替えるわよ!」

「はわぁっ!シュトゥーベン上等兵、自分で歩けますから〜」


その後奥のテントに連れてこまれながら助けを呼ぶ叫び声を聞きながらと他の兵士達も、いつもの通りかと呆れ吹けていた。


「おい二等兵、しかもガキんちょか」

「へぇぁ!?」

「テメェのようなチビが兵職だぁ?遂に連合国の俺等も人手不足にちげぇねえな!」


二人の長身の女性に嫌味を言われながら挟まれるヘルキャット君だったが、やけに距離が縮まって遂には身体が接し合う状況までになった。


「おう!セレステナ上等兵、コイツは俺の得物だッ!手ェ出すんじゃねぇ…ぞ!」

「んだと?私の新しい義弟にするつもりだジャクソン一等兵!お前も手を出すんじゃねぇ!」

「手出さなきゃ問題ねぇだろ!?」


ヘルキャット君は二人の女性上官に押し潰されそうな状況で頭の上に柔らかいモノが四つも触れ合っている。


「二人共、そこまでにして」


二人が離れるともう一人の女性の方に向いた。


「へっ…また飛行場の滑走路の御嬢か」

「確かになジャクソン一等兵、アレなら野菜を切るのに丁度いい平坦な板だろうしな!」

「だっ…誰がまな板少尉ですって!?私はトム少尉よ!」

「んだよ…今は階級関係ねぇーだろ」

「はっ…そうだったな、おいガキ。名前は何だ?」

「ヘルキャットです」

「おい!鼻から血が出てるぞ!セレステナ押しすぎだろが!」

「ジャクソンお前もだろうが!」

「そこまでにしろと言ったでしょ!私が処置します」


トムに応急処置されながら取り敢えず自分の寝床を探そうとしたら、空きが無いらしく誰かと一緒に過ごす事になるとトム少尉に言われてしまった。


「そこそこ信頼出来る人と過ごしてもらうけど…中隊指揮官よ」

「えっ!?」

「まぁ…周りから酷い言われようだけど…私が最も信用出来る人、ちょっとアレだけどね」

「アレって何でしょうか!?」


早速案内させられて移動している最中に他の兵士達の顔も拝められて少尉に簡易的に紹介させられていた。


「あの隻眼片眼鏡の特例国民はサバスティ一等軍曹、南北戦争従軍経験のあるベテランよ」

「この隊に入る若者は可愛らしいものよ!」

「ははっ…そうですね…」


「こんばー」

「この人は新しく入ったデップ厨房二等兵、ってお誘いはまた今度でね」

「今度こそディナーに誘ってあげますからね」

「えっぇぇ?」


「この人ずっと双眼鏡を付けてるですけど…」

「老眼の狙撃兵、デイトナ伍長。この隊の最年長者よ」

「ところでトム少尉、夕飯はまだか?」

「デイトナ…さっき食べたでしょ?」

「 そうかそうか…おーいデップ!茶をくれー!」

「次行きましょう」

「 えっ…あっはい」


テント群にやっと辿り着いて早々に兵達の紹介をさせられる。

というか道中でも、両脚義足のブライアン突撃兵伍長や戦技甲殻兵のピターゼン曹長と色物揃いばかりしか紹介されていない


「ピターゼン曹長、食事ですよ。はい口を開けますよー」

「とはいえ…味が分からぬ」

「ヒィッ」

「トム少尉、そこの二等兵には見せない方が…」

「だからこそよ、ねっ!ヘルキャット二等兵くん!」

「首だけで…喋っている…」


ピターゼン曹長はかなり特殊で戦技甲殻を操る為に志願して頭部以外の身体を切り落とされて、戦闘以外は頭部だけで生かされる生活を送る。

戦闘が起き得る時に戦闘甲殻に頭部を接続されて動ける。

連合国最新鋭最高技術で作られた歩く要塞。

エグゾスーツとも呼ばれる代物は後の第二次世界大戦後に大きく影響を及ぼす最初期型がまさしく彼が運用する代物である。

1200回転数80馬力の水平対向内燃4気筒機関を備え金属製の胴体と腕に脚とある。

右腕には20mm34口径ボルトアクション方式の戦技甲殻兵専用銃、左腕には線路敷設用の作業工具を取り付けられてあってそれは銃剣では壊せないモルタルで作られた簡易特火点を破砕する為に用意された近接武器。

両肩には75mm4発弾倉付きの18口径榴弾砲が備え付けられて軽装甲目標である敵野戦砲を吹き飛ばす物でもあり、火力支援にも用いられる。

そんな実物が彼の横に置かれていた。

だが実際は、ソレを操る為に自由を犠牲にした兵士が目の前に居るのだという事


「ウッ…」

「潮時だセレステナ、他の場所へと連れて行ってやってくれ」

「分かったわ…兄さん、ではまた朝で」


そのテントを後にして同じ年代の子と接触した。

「おっ!訓練所にいたヘルキャットじゃないか!」

「トールボーイ!」

「いやぁホント同じ部隊に配属されるとはな!」

「二人共知り合いですか?」


口を揃えて隣村同士の知り合いと言った。

トールボーイ君は結構やんちゃする子なので今もトラブルメーカー的存在である。


「トールボーイ二等兵、厨房テントの食材…またつまみ食いしたでしょ?」

「あっ…」

「 逃げてもいいけど、この人に道案内させて貰っているから…トールボーイ、すまない」

「ぎゃぁぁぁっ!」


二人に尻を叩かれる始末、トムとヘルキャットは満足して少し歩くと中隊長テントが見えてきた。

呼び鈴を鳴らして入ると綺麗な女性が着替えていた。


「……」

「ナクァムラ少佐、例の二等兵をお連れしました」


その女性もといナクァムラ少佐は無言で彼に接近して手で顎を上げる。

手袋越しから伝わる異質感を感じられ、少し怖いと感じたヘルキャットは少し後ずさりした。


「二等兵、着替えの続きしていいか?」

「 えっ…あっはい」


目の前で堂々と着替え…礼服から野戦服へその過程で分かった事がある。

体型は女性の様な感じだが、背中上部や正面から見えるアレからして少佐は美形の男性だと分かった。

着替え終わると女性にしか見えなくなるという不思議な感覚にヘルキャットは思考が追いつかなくなっていた。

声も女性のようなスッキリとした感じで、喉仏が一切無い


「ヘルキャット二等兵。デュキス連合国南部住まい一等国民…ふむ、拙者を見て隷属身分とまでは分からなかったか」

「えっ!?そうだったんですか!」

「私達の隊長は遥か東の帝国出身の人なのよ」

「あの伝説の島国からの人ですか!?」

「表現の誇張し過ぎだ二等兵。確かに極東の島国の出身である事に間違いない、だがこの国の制度で中隊長が奴隷身分である事をダシにして我が隊は他部隊から舐められている」


この国は出身差別の他に人種差別が日常的に横行しており、特に有色肌が対象で南部出身の白人が社会上で高位に位置するというものである。

彼等はこの新しく編制された中隊で色物揃いと共に前線に駆り出される事を気にして隊内合同訓練を実施、隊員同士の癖を見極めつつ交流を深めていく…作戦本部からは来年一月に帝国議会同盟に占領されたアレーシャン列島の奪還の先駆けに本中隊が選ばれた。



それとは別に食料輸送船の犠牲者数は40人、生存者は5人で行方不明者は75名に及ぶ

協商同盟軍の誤射による事故、初弾は艦橋を直撃しジミー・ミルセン船長が亡くなられた。

彼は多くの人々に慕われており、彼によって多くの新人漁師達が漁の在り方を学んでいた。

これらは後世の水業産界に大きな打撃を受けること、国家財産の損害に繋がる


そして数字で表させられた無名の人々…特に功績といった何も無い平凡な方々、彼等にも家族がいる事に






1915 1 **

デュキス連合国 全世界へ報復宣戦を発表した。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ