25.6.8更新 ドア!!ドアドア!!
D-85 104年春待28日
登場キャラクター:蘭、かむれ、あずき、舞、ワンダ
蘭・あずき・舞が屋敷の中で迷子になってる様子のかむれを見つけた後の場面。
廊下で出会い頭に衝突しそうになる蘭とかむれ
蘭「!…待って、何もしないわ!ゆっくり出ておいで。」
かむれ「ご、ごめんなさいなの…。びっくりしちゃったなの…。きづいたらここにいて、お、…お人間さんをはじめてみたから…。」
蘭「大丈夫?落ち着いたかしら。驚かせてごめんね。」
かむれ「あ、あなたなの…?かむれを呼んだの…。」
蘭「…?…ごめんなさい、なんのことだかわからないわ。私は誰も呼んでいないし…。」
かむれ「ええっと…た、たすけがほしいとねがったのはあなたなの?」
蘭「…ええ、それなら…私、かも知れないわ、でも…。」
かむれ「…わかった。あなたなのね。よかったの…、ちがったらどうしようかだったの…!えっと、…かむれの力いるんでしょ?お手伝いするの!」
蘭「…?どういうことかしら。」
かむれ「よばれたようせいはね、よんでくれたひとのねがいをかなえるおてつだいをするの!かむれはあなたに手を貸すの。」
蘭「…そう、あなたは私の願いを叶えるためにきてくれたのね。ありがとう、嬉しいわ。」
かむれ「かむれはあなたのねがいを叶えるためにきたから、叶えるまでずっと一緒にいるの。てつだうの。」
蘭「…ありがとう。」
あずき「おねーちゃんー!やっぱいないよー!」
かむれ「!?」
蘭「あら、あずき。妖精さんはここにいたわ。舞にも伝えて。ジュースでも用意してもらえるかしら。すぐリビングに行くから。」
あずき「はーい!じゃあリビングで待ってるねー。」
蘭「ええ。…あなた、名前は?私は蘭よ。」
かむれ「…かむれっていうの。」
蘭「かむれね。分かったわ。じゃあリビングに行くわよ。そこでジュースでも飲みながらお話ししましょう。あなたのことをあずきや舞にも伝えないといけないからね。」
かむれ「わかったの…!あ、これ、あげるの。」
蘭「これ…なあに?」
かむれ「かむれの力が入ってる宝石なの。お願い事と引き換えにあげるなの。」
蘭「…分かったわ、ありがとう。」
リビングにて
舞「蘭様、無事会えたんですね。よかったです。」
蘭「ええ。」
あずき「あなた、名前なに?私あずき!」
かむれ「か、かむれはね!かむれっていうの…!」
あずき「かむれちゃん!?可愛いお名前ー!」
かむれ「ぁああ、ありがとなの!」
あずき「こっちは舞さんだよ!」
舞「こんにちは。よろしくおねがいしますね。」
かむれ「よ、よよよよろしくなの!か、かむれなの!」
蘭「ふふ、大丈夫よ、かむれ。そんな慌てなくても。」
あずき「かむれちゃんはどこから来たの?!やっぱり妖精なの?飛べるの?」
かむれ「か、かむれはようせいなの!とべるなの!これがはねなの!」
あずき「わぁああ綺麗な羽…!!」
かむれ「かむれはようせいかいのスピリチュニアってところからきたの。」
あずき「妖精界って言う世界があるんだね!?たくさん妖精さんいるの?!」
かむれ「う、うん、みんな妖精なの!」
あずき「へええ行ってみたいなぁ…!どうやってここに来たの?飛んできたら迷っちゃったの?」
かむれ「えっとね、蘭が呼んでくれたの!よーせーはね、お願い事叶えたい人のね、おてつだいするためにね、おねがいごとんーってねがったら呼ばれるの!そのおてつだいのために。」
あずき「へええ、じゃあおねえちゃんのお願い事叶えるために来たんだ。おねえちゃん何をねがったの?」
蘭「…ふふ、内緒よ。そうだ、舞。さっきの妖精さんはどう?」
あずき「ええー、なにそれ〜気になるじゃんー。」
舞「怪我の手当てが終わって、客室で寝ていらっしゃいます。熱はないようなので」
かむれ「さっきの…ってワンダ!?ワンダなのなの!?」
蘭「知り合いかしら?」
かむれ「ワンダ、かむれと手つないでたから一緒にきたかもなの。黄緑の羽の子なの?」
あずき「うんそうだよ!」
かむれ「ワンダ、おけがしたの…!?」
蘭「どうやら、羽が破れてしまったみたいよ。」
かむれ「?!つれてって!どこにいるなの?!かむれならなおせるの…!たぶん」
舞「ええ、案内しますよ。こちらです。」
客室前にて
舞「こちらの部屋です。すみませんが、私は夕食の支度がありますので、これで失礼しますね。何かあったら呼んでください。」
かむれ「あ、ありがとなの!」
リビングにて
ワンダ「ソフトクリーム!!!」リビングにいる蘭とあずきにも聞こえる声量
あずき「な、なんか聞こえなかった…?」
蘭「…な、なにかしらね。」
客室にて
ーここにかむれによる治療と状況説明が入るー
ワンダ「えーとつまり?かむちゃんが蘭ちゃんに呼ばれたからここに来たってこと?」
かむれ「たぶん、そういうことなの。」
ワンダ「蘭ちゃんがねがいごとしたから?」
かむれ「うん。かむれはそのてだすけのためによばれたの…たぶん。」
ワンダ「…私が来たりゆうは?」
かむれ「…たぶん、たまたまおててつないでたからなの…。」
ワンダ「…(私にはりっぱなしめいとかないの…!?)」
かむれ「うー、ごめんなの…!でもかむれはワンダちゃんがいてくれる方が安心なの…知らない人こわいの…!」
ワンダ「じゃ、じゃあ私の役目はかむちゃんを守ることね!」
かむれ「よろしくたのむの…!」
ワンダ「…よし、じゃあ元気になったし、私もこのすみかの子にお元気ね!って言いたい!」
かむれ「ん!お礼するなの!」
ワンダ「で、入口どこ?」
かむれ「…かむれ、どこから入ってきたなの…?」
ワンダ「穴…ない…埋められた?」
かむれ「や、違う…なの!えっと、動くのがこうなって…!で、バーって!で、ドンって!!」
ワンダ「????動きそうなのはあそこかな?」
かむれ「うん、そうだと思うなの、多分あそこから入ってきたなの。」
ワンダ「えーっと。」
かむれ「わ!ワンダちゃ、飛んじゃめ!!まだお怪我してるんだからめ!」
ワンダ「え、じゃあどうしよう!この距離落ちたら死んじゃうよ!これ、下に繋がってる…?」
かむれ「繋がってはいるなの。」
ワンダ「じゃあ木登りと同じように降りればいいかな…。」
かむれ「木登りしたことあるなの!?」
ワンダ「よく怪我してたからねー!飛ばずに遊んでたんだよ。」
かむれ「ワンダ、すごいなの…でも危ないなの!かむれが掴んでおりるなの!」
ワンダ「それは危ないよ!」
かむれ「大丈夫なの!かむれの羽を信じるなの!」
ワンダ「大丈夫!これくらいなら降りられる!!見てて!」
かむれ「ほんと?ワンダ、すごぉおおい!!」
ワンダ「ようやくついた…。これ動くの…?押せばいい?」
かむれ「…入ってくる時、まいさん、おしてた…から…引くなの?」
ワンダ「引く?どこ持って引けばいい?」
かむれ「あの、出っ張ってるやつかもなの…!かむれが引っ張ってくるなの!」
ワンダ「お願いー!…どう?」
かむれ「重いなの!!」
ワンダ「動かない?」
かむれ「動かないなのぉおお!」
ワンダ「むむむ…。」
かむれ「あれ?穴が空いてるなの。」
ワンダ「あな?」
かむれ「変な形の穴なの。」
ワンダ「出られなさそう?」
かむれ「小さいなのぉ…。」
ワンダ「むむむ。じゃあ…叫んでみる…?気づいてくれるんじゃない…?」
かむれ「なの、叫んでみるなの。」
あずき「あれ、なんか声が聞こえない?」
蘭「そうね、何か聞こえる気がするわ。」
あずき「客室の方かな?あ、妖精さんたちかな?」
舞「何かありましたか!」
かむれ「助けてほしいのぉおお!!」
ワンダ「助けてぇええ!!」
蘭「何かあったのかしら。」
舞「開けますよ?」
かむれ「出してほしいのぉ!」
舞「ちょっとドアから離れてください!」
ワンダ「ドアって何!」
舞「あ…。えっと、もう少し部屋の中の方に行ってください。」全て察した舞
ワンダ「わかった!」
かむれ「わかったなの!」
ガチャ
舞「はい、これでもう大丈夫ですよ。」
かむれ「わぁあああ助かったのぉおおお!!!!」
ワンダ「ありがとぉおおお!!」
蘭「あら?大きくなったかしら?」
あずき「ほんとだ!!」
かむれ「出るのわかんなくて、でも妖精の姿だと声大きくないなのなの!だから人間の姿になったなのぉ!!」
ワンダ「人間大きっ!!?」
蘭「こんにちは、初めまして。私、蘭よ。」
あずき「私、あずきだよー!こっちはまいさんね。」
ワンダ「お元気ね!私は、ワンダだよ。助けてくれてありがとう。」
舞「初めまして、ワンダさん。」
かむれ「これ動くの、どうなってるなの…!?」
舞「これ、ドアというんです。部屋と部屋を仕切るためにあるもので、持ち手を下に押して引っ張ると開閉できるんです。」
ワンダ「下に押さないとダメだったんだね!すごー!」
蘭「あら、ドアの開け方が分からなかっただけなのね。よかったわ。」
ワンダ「わはー!すごー!!ドア!!ドアドア!!」
ドアの開け閉めにハマるワンダ