プロローグ
君達へ
僕は人を幸せにするのが好きだ。
今、この本を読んでいるあなた達に問おう。
あなた達はある日突然。誰かが迎えに来たらどう思う?
僕ならきっと喜んで行くだろう。たとえ幸せになれないとしてもね。
希望を信じていきたいからさ。君は信じられるかい?奇跡や希望を。
信じるって魔法みたいに素晴らしいものだよ。
この世には夢がない人々がたくさんいる。
僕はそんな人達に夢を持ってほしい。
どんな時だって風は吹くだろうし雨は降るだろう。それでも夢を見てほしい。
子どもっぽいとかよくいうけれどそれってとても素晴らしい事だろう。
子どもだからこそみえる世界があるはずさ。君達は何をしたいの?と聞かれた時、何も浮かばなかったなら君はもっと夢を見るべきだ。信じるべきだ。
君達がどう生きたって僕には関係ない事だけれど僕は君に幸せになってほしい。
空想の世界を信じてほしい。だって今、目の前に君の目の前にそれはあるだろう?
僕は君達が空想だとかいう場所に今いる。しっかりとそこにいる。
信じられないって?そんなこと言わないでよ。
僕は君がそれで幸せならいいよ。君、幸せかい?今、幸せ?今日、幸せだった?
去年は?来年は?明日は?幸せかい?今少しでも不幸だと思った?
それなら僕を信じてほしい。僕は君の目の前にいるよ。扉越しにいるよ。
その扉を開けるか開けないかは今から君が決められる。
僕は君を待っている。扉の向こうでずっと待っている。
僕がどんな姿かみたいかい。どんな人なのか知りたいかい。
そう少しでも思ってくれたならこの扉を開けると良い。
きっとどこかにその答えはあるはずだから。
生きるのが辛い君へ。
自分の心が嫌いな君へ。
信じる事が怖い君へ。
いつも不安な君へ。
毎日が憂鬱な君へ。
皆が羨ましい君へ。
僕は君達に明けない夜はないなんてこと言わないよ。
大丈夫。絶対に僕が君達を幸せにするから。
夜が明けるまで絶対に君達の傍に居るから。
たとえずっと真夜中のままだったとしても僕がそばにいるよ。
だから、勇気を出して僕の所まで来てくれないかい?
それはね、この扉を開いたらきっと来られるよ。次のページへめくってみて。