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詩集「てのひら暦」

耳の海【詩】

枕に耳を押し当てて

ぐぅっと目をつむると

聞こえる

潮騒


耳の内部にはささやかな海があって

だから耳は貝の形をしているのだろう


その海は母の胎内から切り離された名残で

ごうごうとさみしい風が吹いている


永遠の夜に覆われた海が

時折気まぐれに波を立てると

目のほうへあふれていって

そうして涙になるのです


,:∵⌒∵:,_,:∵⌒∵:,_,:∵⌒∵:,_,:∵⌒∵:,_,:∵⌒∵:,_,:∵⌒∵:,


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2022年5月14日制作。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 地球は78%が海で22%が陸地なのですが 人間は78%が水分で22%がそれ以外なんだそうです。 あふれる涙は悔し涙でしょうか それとも嬉し涙でしょうか 素敵な感性の詩だなぁ、と思いまし…
[良い点] 読み終えると、自然に目を閉じたくなる優しさに満ちていますね。暗闇のやさしさ。 言葉のもつ余韻が心地よくて、波の波形が視覚的なイメージも残してくれて。 さみしさは、居場所があったから。 涙は…
[良い点]  優しさのあふれる詩ですね。  何となくなイメージですが、人魚が歌ってる……そんな感じを受けました。  触れて温かいというよりも、包まれて温かいそんな感じですね。  詩の良さを改めて感じ…
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