クラスメート対抗ロシアンチョコレート in バレンタイン
バレンタインなので。
突貫で仕上げました。
それでは、どうぞ。
2月14日。
そう、バレンタイン。
ある学校の先生が、この日に合わせて生徒に手作りチョコレートを作って居たとな……
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2年4組。
僕、こと篠川夏が通っているクラス。
このクラスの担任である、紫衣瑤先生は、ことあるイベントに「ロシアン○○」と称しておっかなビックリの食べ物を作ってくる。
最近ヤバかったのは、クリスマスに作ってきた「ロシアン一口ケーキ」。
生地に挟んだクリームの中に、タバスコを入れたんだよね。
それも尋常じゃないほど。
辛いものは苦手じゃない、春山志帆ちゃんが当たったんだけどね。
当の本人が
「入れすぎ (涙目) 」
と言っていた。
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紫衣先生が、今回のバレンタインにチョコを作るって聞いたとき。
そりゃ、嫌ですよ。
ただ、本人はやるの楽しそうにしていて。
さらに言えば、他の先生方にもおみま……じゃなかった、あげるって張り切っちゃって。
誰も言えずに、当日になりました。
放課後のホームルーム後に、チョコレートが一人一つずつ配られる。
「じゃあ!席順に食べてって♪」
先生の掛け声で、始まりした。「ロシアンチョコレート」。
誰一人普通のチョコを当てて、僕の番。
「………覚悟っ!!」
勢いよく食べた。
口の中に広がるのは――――
「「すっぱ!!!!」」
とんでもない酸っぱさが襲った。
「今回のアタリは、篠川君ね。レモン汁タップリのチョコレートでした!」
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その後のオチ。
流石に校長先生に怒られて、このロシアン食べ物は無くなりましたとさ。
読んで頂き、ありがとうございました。