ギルド
「お好みでこの蜂蜜もどうぞ。レモンを入れる方やミルクを入れる方もいますが、両方同時はやめられた方がいいかもですね」
自分のカップに蜂蜜を入れ、ミルクを少し入れて飲む。
「これこれ。ホッとするなぁ~。お茶請けのクッキーも甘さが心地よいが、変に邪魔もしない」
熱いからゴクゴクは飲めないが、やさしさと心地よさを与えてくれる。
見ると他の皆さんの手が止まっている
「どうしました?あ、メイリーンさんは猫舌(熱いのが苦手)ですか?」
「実はちょっと苦手にゃ」
あちゃー、なら
「ちょっと失礼しますね」
断りを入れて再度ティーバックを取り出し、今度は濃い目に作ると、収納庫から砕いた氷をガラスのコップに目いっぱい詰め込み、熱々の紅茶を注ぐと、キンキンに冷えたアイスティーの完成だ。これにレモンを添えて
「メイリーンさんにはアイスティーにしました。これなら・・・お茶請けが合いませんね・・・代わりにこのレアチーズケーキをどうぞ」
あれ?
( ゜д゜)ポカーン
( ゜д゜)ポカーン
( ゜д゜)ポカーン
してるんだけど・・・
「お口に合いませんでしたか?」
「「「なんじゃそりゃぁぁぁぁ!!!」」」
「飲み物とお菓子ですよ?」
「だから、そうじゃなくてだな」
「どこから出したの?」
「透明なカップ・・・氷がいっぱい・・・なんにゃ?このぷるぷるしたの・・・」
それぞれ思うところはあるらしいが
「とりあえず今はそれらを食べて落ち着いてください。質問にはその都度でも後でまとめてでも答えますから。美味しいものは美味しいその時に食さないと、罪ですよ?」
罪という単語に約一名過剰反応してたが、しばらくの間は皆さん舌鼓を打ってくれた
「ほう、これは美味いな。これを飲んでみると、今までサブマスが煎れてたのは只のお湯なんじゃないかと思ってしまうな?」
そうですね、実際か白湯と思ってましたから
「ギルマス?そういうこと言うんですね・・・でも確かに、この紅茶?の香はすごいですね。それとこの蜂蜜をいれるとまた・・・」
比較対象物が無ければそんな感じだよね?ただ、元に戻れそうにないけど。
「冷たいにゃ・・・でもこのレモンティーはさっぱりしてて美味しいにゃ。レアチーズケーキ?これも美味いにゃぁぁぁぁ!」
メイリーンさんも気に入ってくれたようで、さっきまでの悲しそうな顔は微塵も感じられない。
「お気に召していただけてなによりです。ただ心配事が・・・」
「「「何か?(しら?)(にゃ?)」」」
「皆さん、元の休憩に戻れますか?」
◇◆◇
「「「Σ( ̄□ ̄|||)」」」
うん、理解していただけたようです
「申し訳ありませんでした。個人的な満足のために皆さんを巻き込んでしまい、元の状態に戻ることが困難になって」
白湯で休憩してたのが、紅茶や蜂蜜の甘味を知ってしまうと、次からの休憩時のダメージが計り知れない
「幸いなことに、今回使用したティーバックは大量に持ってるので、勉強した金額でおいていこうと思うのですが、どうですか?使い方のレクチャーもしますので」
とりあえず火の粉を未然に防いで・・・いや、これはやらかし事案ですね
「なんと!」 (すいちょーゲフンゲフン
そのあとで、王都にいる間は定期的に販売に来ることと、王都を離れるときは大量に置いていくという約束を交わし、サブマスの伝手を使って紅茶葉の生産を検討するということで話がまとまった。
また、甘味にしても、色々追及されたが、気が向いたときにでもレシピを提供するということで納得してもらえた。
後日談として、アイシャさんや他の受付嬢さんに紅茶や甘味の情報が流れて、ギルドの休憩時間に披露するという、追加依頼が舞い込んだのは、楽しい誤算であった
「さて、お待たせいたしましたにゃ。ギルマスとの協議の結果、ショウ君はCランクで登録となりました。そして、買い取り報酬金は諸々含めて七億イェンとなりましたので、ギルド証に振り込んでおきますね」
ななおくえん・・・諸々込々・・・かーこんb・・・ゲフンゲフン
「いろいろお手数おかけしました。これ休憩時間にでも受け付けの皆さんで食べてください。飴といいまして、口の中で舐めると美味しいですから」
まぁ、何個かはスーパーレモンが混入されてますが・・・
「それじゃぁ、今日は森でちょっと試したいことがあるのでこれで失礼します」
ボクがギルドを出ると、数人の冒険者が偶然を装いながら出て、後をつけ始めた
「ぁ、門番さん。登録できたので、仮証戻しに来ました」
その後森に向かって進んでいると、後ろから十五人くらいの敵性反応がヒットしたが、気づかないふりをして森の入り口で待っていると
「偶然ですね先輩方、皆さんも森で採取ですか?」
「そんなのはどうでもいいんだよ、金出すの?出さないの?」
・・・何この人達こわい・・・違う意味で
「森で採取できるのは薬草類であって、お金は採取できませんよ?」
「わぁってんだよ!そんなことはよぉ!」
「わかってないのはガキの方だろ?」
「言い方変えようか?死ぬの?死にたいんだよな?」
「死んだらギルド証からお金出せないんじゃないんですか?」
「そんなのは手段があるんだよ!本人が生きてようが死んでようが、裏ルートに持っていけば引き出せるんだよ!」
そんな重要な事ベラベラ喋っても・・・あぁ、死人に口なし ってことか
「じゃぁ、お金出す出さないじゃなくて、最初からボクの事殺すつもりだったって事でいいんですか?」
◇◆◇
「なんだ、理解してんじゃねぇか」
「その装備も置いて行けよ?あぁ今から死ぬんだから置けねぇか」
「おい、殺すなよ?そいつアイテムボックス持ちだから、中身吐き出させてから殺せよ?」
「てことはその腰のポーチがアイテムボックスか。へっへっへそれもよこしな!勿論使用者登録をリセットしてからな」
「大丈夫だよ坊主、死んだ後もちゃんと俺がかわいがってやるからな」
「「「「「「「え?」」」」」」」
やっべー、真の変態が混ざってたよーさすがにドン引きだよ
「おじさんたち、いつもこんなことしてるの?」
「「「まだお兄さんだ!」」」
「・・・似たようなもんでしょ?それに・・・今から死ぬんだからさ」
ちょっとだけ威圧と殺気を含ませて話しかけると、何人かは武器を抜き構えたが、何人かはその場にへたり込んだ
「ふーん、何人かは反応できるんだ。そんな反応できるんなら真面目に依頼こなした方がよかったんじゃないの?」
ま、今後は存在しないけどね
「やかましい!コレが怖くないのか!?刺さったら痛いんだぞ!?」
・・・殺すつもりだって言ってたのに、刺さったら痛いとか・・・どの口が言ってんだろう・・・脳か・・・ん?
「それで、どうするつもり?脅してるの?その手に持ってるのは、脅す道具なの?」
森の中から敵性反応・・・こいつは・・・
「なんだ、今更怖くなったのかい?」
「さっさと持ってるもの全部出せよ!」
「ホラホラ!」
収納庫からハチの巣(蜜たっぷり)とボア肉の塊とボアの死体を目の前に放り出すと
「まだそんなもんじゃねぇだろ!」
「全部だよ!全部吐き出せやゴラ!」
どうやらボクが怖気づいたように思ったらしいが・・・ん?後方の敵性生物は走り出したな
「おじさんたち、大丈夫?」
「何が大丈夫なんだ?ガキの命か?俺たちの未来か?」
「へっへっへ、お前の持ち物は俺たちが有効活用してやるから安心しな!」
「さっさと残りのモノも出せや!」
「そんなに死にてぇ「GUAAAAA!」の・・・か?・・・」
ナイスタイミング。
森の中からこっちに迫ってた敵性生物・・・森のくまさん!体躯三メートルの大物だ。立ち位置は
おっさん’s 蜂蜜とボア ボク クマ 森
の順だ。クマは蜂蜜とボアの死体に釘付け!ボクは小さくて視界に入らない様子。だけど、餌の向こうには武器を構えたオッサン連中が居て、クマの脳内構図的には餌の奪い合いになりそうな感じだろう。
クマは威嚇で吠えると
「レッドベアだ!」
「なんでこんな森の入り口にいるんだ?」
「おい、あれ俺たちを敵とみなして吠えてないか?」
「っておいガキ!」
ボクは目の前に出しておいた蜂蜜やボアの死体と肉を掴んで、オッサンの方に走り、その隙間を縫って後方まで逃げた。
その際に蜂蜜等は収納庫に入れて、代わりにハンドクロスボウを抜き去りクマの胸に一射。
クマは猛り狂い、目の前のオッサン連中に襲い掛かった
「うわぁぁぁぁ!」×16
後ろの方のオッサンが逃げても面倒なので、腿のあたりに短ボルトを撃ち込んでいく。前方の方は戦闘に突入したみたいだけど、子供一人を殺すだけのつもりな装備で、体躯三メートルのクマの相手ができるはずもなく、その爪によって切り裂かれ、折れ、中には失禁や大きい方を漏らすのもいたが、全滅されると裏ルートの話が聞けなくなるので、そこそこの人数が減ったあたりで、戦闘に介入することにした。
◇◆◇
「さーて、クマのカルビって美味しかったんだよなぁ~」
(゜д゜)!GUA? クマの腰がちょっと引けてる・・・
「っと、ちぃっと試させてね?たしか、こう・・・左手の掌底を当てて・・・右の掌底を重ねて撃つ・・・『鎧通し』だっけか?」
勿論きちんと震脚との連動だ。クマは見るも無残な姿に変わり果てて絶命し、森の入り口を鮮血に染め上げた
「さて、おじさんたちは何人かは死んだけど、自業自得だよね?今から衛兵さん呼びに行くね?」
「この人殺し!」
「俺たちを森まで誘き出してレッドベアを嗾けて殺そうとしたな!この卑怯もの!」
「てめぇこの怪我の賠償は払ってもらうぞ!」
「仲間の治療費も葬儀代も賠償金もきっちり請求するからな!」
「わかったらさっさと衛兵連れてきやがれ!」
この人達何言ってるの?ほんと怖いんですけど
「というか、別に衛兵呼ばなくても良いよね?このまま放っておいたらゴブリンとか他のクマとかがきれいに処分してくれるとおもうし?」
そんなことを口にすると
「人でなし!」
「鬼!」
「悪魔!」
酷い言われようだ。面倒なので王都のギルドまで行き、ギルマスを書類地獄から一時救出して、衛兵を引き連れて森の入り口まで移動した。その際に、状況説明とかは一切しなかったが、ギルマスは黙って付いてきてくれた。
レッドベアの死体は収納庫に入れてあるので、後の事は衛兵さんとギルマスに丸投げして帰った。後ろの方で延々叫び喚き散らしてるオッサン連中がいたが、無視する事にした。
衛兵さんから事情聴取されそうになったが、先にオッサン連中の調書をとってから、後でまとめてってことをギルマスにお願いしておいた。
王都に戻り、宿どうしよう・・・と悩んで歩いてると向こうからアイシャさんが
「ショウ君大丈夫だったの?」
「どうしました?」
「さっきショウ君がギルドに駆け込んできて、ギルマスを引っ張っていったって聞いたの。私は早上がりだったからそれ以上は聞かなかったけど・・・その様子なら無事だったのね」
アイシャさんは心配してくれたようだ。ギルドを離れたらはいそれま~で~よ~~~な間だけど、なんか嬉しかった
「たぶん、数日後にはいろいろあると思うけど、今は大丈夫です。それよりも問題はあるんですけどね」
「どうしたの?」
「正直言って、前に紹介してもらった宿の飯があまり合わなくて、今日からの宿をどうしようか悩んでたんですよ」
部屋はいいんだけど飯マズなんだよ・・・あそこ・・・食べなきゃいいんだけど、なんか気を遣うじゃん?
「そうでしたか。紹介した手前、申し訳ありませんとしか・・・そうだ」
「いえいえ、アイシャさんが謝ることでは・・・ん?」
「だったら、私の家に来ない?」
えぇぇぇぇぇ????
◇◆◇
飯マズ宿屋の話をして今日からの宿をどうしようか悩んでたショウの目の前にギルドの受付のアイシャからの突然の『私の家に来る?』お誘い!どうするショウ!?
「お母さん、この子ギルドの期待の新人なんだけど、宿決めてなかったっていうから連れてきちゃった」
「アラアラ、犬や猫じゃないんだからそんな軽々しくつれてくるんじゃありませんよ?あなたも良い年なんだから」
「チョッ!お母さん!?」
「ハイハイ、連れてくるんなら将来を誓い合うような男性をそろそろ連れてきてほしいもんだねぇ」
「お・か・あ・さ・ま・・・?」
「・・・ホホホ、だめよ?こんな若いうちから唾つけようなんて」
「・・・」
「・・・」
「・・・」
気まずい・・・
「なんかすみません。お礼に晩御飯はボクが用意するので」
「そんな気を使わなくてもいいんですよ?うちの子は料理ができないんですけど」
「チョッ!」
なんだろう、ギルドでのキリっとしたアイシャさんしか知らないから、すっごい新鮮で・・・
「アイシャさんギルドではキリっとした美人さんですけど、家では可愛らしいんですね?これがギャップ萌え?」
「ちょっ!ショウ君まで!美人?可愛らしい?//////////」
「あらあらあら、こんなかわいいお婿さん?」
「お母さん!ショウ君も!」
あったかいな・・・っ?なんだ?
「ショウ君どうしたの?涙なんか流して」
え?
「あれ?なんで?とまらな・・・」
涙なんて流したこと・・・ギュッ!?アイシャさんがその硬い胸にボクの頭を抱きかかえて
「ごめんね?ショウ君の家庭の事情知ってたのに・・・それなのに無理やり・・・ごめんね?」
そういえばギルドでアイシャさんには言ったなぁ・・・
「あはは、大丈夫ですよ。だいじょ・・・うぶ・・・」
そこから声にならなかった。
堰が決壊し、嗚咽を漏らしながら泣いた。
アイシャさんに抱き着き、周りを気にせず泣き続けた・・・
どれくらい泣いていたんだろう・・・ボクはベッドの中にいた。隣にはアイシャさんの顔・・・(゜д゜)!顔???
「アイシャしゃん・・・?」
「起きた?ショウ君」
「こ、ここここれは・・・(。´・ω・)?」
「ショウ君泣きつかれて寝ちゃったんだけど、すごい力で抱き着いてて離れなかったから、一緒にベッドに入っちゃったの。可愛かったよ?年相応に」
//////////
「ごごごごめんなさい!すぐでます!」
起き上がろうとしたけど、片手がアイシャさんとベッドの間に挟まれてて身動きが取れなかった
「ふふふっ。そんなに慌てなくてもいいのよ?」
◇◆◇
現在アイシャさんに拘束されてます
「アイシャさん!色々当たってますから・・・」
「アラ?何が当たってるのかしら?」
遊んでるねアイシャさん・・・なら・・・
「アバラが・・・硬いのが当たってて腕が痛いです!」(ショウは逃げようとした)
「・・・それは言ってはならぬ言葉なのよ?」
アイシャさんが頭を抱え込んで抱き着いてきた
「痛い硬い痛い!」(しかし回り込まれた)
「痛いって!?硬いですって!!??」
アイシャさんの拘束から逃げだせた
「ふー、それでも女性特有の柔らかさはありましたよ?アイシャお姉ちゃん」
ちょっと攻めてみた
「/////お姉ちゃん/////」
時間は・・・二十一時くらいか
「アイシャさん晩御飯は食べれてないですよね?」
「(お姉ちゃんじゃないの?)そうね、あれからショウ君にずーっと捕まってたから、お腹ペコペコよ」
それは本当に申し訳ないことを・・・なら
「こんな時間ですけど食べたいものってありますか?」
「そうね~、お肉系をがっつり食べたいわね」
女子力・・・
「そうですか、じゃぁここで食べましょうか。テーブルと椅子を出して・・・」
収納庫から二人用のテーブルと椅子を出し、久々の
「焼肉定食!・・・あれ?出ない」
「どうしたの?ショウ君。突然」
あれ?ステータスオープン!・・・・んん??増えてりゅ?
□□□□□□六文字?幅が増えたと考えるといいのか、難易度が上がったと考えるべきか・・・たぶん後者だな。
「なら、イメージして・・・ステーキ定食!」
[クリエイトします。A5ランクステーキ定食]
よしっ。厚さ五センチでJBBの靴と同じサイズのステーキ定食がでてきた。
付け合わせはマッシュポテトと人参とさやいんげんだ。
ボクは・・・
「イメージして、三種盛り定食!」
[クリエイトします。特上カルビ・特上タン・特上ロース焼肉定食]
何でもありだね?付け合わせはアイシャさんと同じだ
「あとは飲み物・・・アイシャさんお酒は強いですか?」
「あまり強くはないわね・・・」
きちんと答えてくれたけど、目の前で起こってることに付いていけてない様子です
「なら軽めのワインで・・・ボクは当然子供シャンパンを・・・っと」
収納庫からワイングラス二個と赤ワインとシャンパンを出し、グラスに注いで互いの料理のわきに置いて
「アイシャさんも座ってください。ちょっと遅くなったけど夕食にしましょう」
「ショウ君?これはいったい・・・」
「ボクの固有スキルです。最初は意味不明だったため、これが原因で家族に捨てられたんですが、後々でこんなことができるようになりました。ささ、冷めないうちに食べましょう」
◇◆◇
「「いただきます」」
この世界にもいただきますとごちそうさまの風習があった
「なにこれ!こんなに厚いのにすっごく柔らかい!しかも味が濃くて!ショウ君?この白いのは何?」
「それは『白米』といって、コメを炊いたものです。そのままでも当然おいしいですが、お肉を食べる合間に食べると美味しいですよ?」
ん~、『定食』にこだわったからごはんが出ちゃったのかな?普段自分だけだから特に疑問に思わなかったけど、こっちの食堂ではパン食だもんね・・・今度考えてみよっと・・・
ボクの方は一口サイズに切り分けられて焼かれてるから、そのまま箸で食べてるんだけど・・・アイシャさんが不思議そうにこちらを見てる
「ショウ君は器用にその棒で食べるんだね?それはなに?」
「これは箸といって、ボクが生まれた処ではこれで食べてましたね。慣れると色々便利ですよ?」
「「ムシャムシャモグモグムシャムシャ・・・・」」
「「ごちそうさまでした」」
アイシャさんはあのサイズをぺろりと食べ、変わった切り方だっということでボクのお肉も数枚攫っていき、ごはんもお替りしていた。その際にスキルの意外な使用方法が判明したのは、うれしい誤算だった。
「デザートはどうしますか?」
「デザート?」
「はい、食後に甘いものを・・・そうですね、まだ赤ワインもあることですし、ガトーショコラでいいですか?ボクは・・・レアチーズケーキとベイクドとスフレの小口セットにしよう」
「こ、これは・・・なんてきれいなの・・・」
「アイシャさんには敵いませんよ」
「//////////」
「さぁ、食べましょう」
レアチーズケーキ・・・途中からフルーツソースをかけて味変したり、ベイクも後半で炙ってみたり、楽しんだ。
アイシャさんのガトーにも、後半でホイップクリームを追加してみたりした。
「ショウ君は、こんな料理もできないお姉さんを酔わせてどうするつもりなのか(=・ω・=)にゃ~♥?」
たしかに、あまりお酒に強くなかったようですね。絡み酒ですか?
「どうされたいんですか?」
逆に弄ってみた
「/////・・・」
黙り込んじゃったよ・・・ん?
「寝ちゃってるよ・・・ストレスもあるだろうし、今日はボクが色々迷惑もかけちゃったからね」
アイシャさんをすぐ隣のベッドに収納し、テーブル類を片付けた後、床置きタイプの折り畳みハンモックを取り出して部屋の隅で眠りについた
JBB・・・16文って何cmでしょうかね?大食いです!