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帝都編開幕

 さて海を越えての新天地スタートです

「「「ポチ(さん)・・・君のことは忘れない」」」


          (マテェ!



「さて帝国領に着いたけど、まずは周辺情報が必要だな」


「そうですけど、ポチさんのことはいいんですか?」


「大丈夫よ、ポチも強いんだから」


「それでも数日はこの浜辺・・・いや、あそこの岩場あたりを拠点にして待とう。その間にさっき飛び散っていったドローンさん’sが職人技見せてくれるよ」


 上陸直後の言葉を聞いて、ドローンさん‘sが勝手に出てきて待機してたんだよね


「アイシャお姉ちゃんは何か帝国の情報持ってないの?」


「そうですね、そもそも往来手段がないので、たまの難破船や漂着物で判断するくらいですね。それも年に数点位ですし。それに、海の向こう・・・此処ですね。に帝国という存在が確認されたのは百年以上昔で、その時は確か難破船に生存者がいて、その方からもたらされた情報だと、資料には残ってました」


 となると、百年以上情報が更新されてない・・・帝国という名前だけの未知の国ってことになるな・・・


「どんな体系に進化発展してるかな?

 もしかしたら滅亡ENDってオチもある・・・?」


 考えても仕方がないから、とりあえずの寝床を作って、食事することにした。


 久々に見てみるか・・・オープン!・・・□が十個に増えてるね・・・時間増殖?まぁ、何個に増えても前回試したやり方をすれば、何の問題もないんだけどね。


 やってみたらできた。

 御都合主義と罵り笑え。


 □×6 □×4 に切り離せるんだよ。


 □×2余った時に『次回ストックに回します(24時間以内)』って出たんだよ・・・


 というわけで今回は


 焼肉定食(□×4)

 焼肉食べ放題(□×6)


[クリエイトします。エラー。同一テーブルは食べ放題のみになります]


「・・・」


 ということは・・・8か・・・


「お姉ちゃん、魚は生?焼いたほうがいい?」


「まだ生には抵抗があるかな~」


「じゃぁ、焼魚定食とイクラ丼」


[クリエイトします。成功です

 焼魚定食(海)とイクラ丼

 □×2は次回にストックされます。二十四時間を過ぎると爆発します]


「相変わらず物騒な言葉ね」


 香織さん?昔はあなたもそのシステムだったと記憶してるんですが・・・


「さぁ食べましょう!」


「「いただきます」」


 □×2が次回ストックになったから、二十四時間以内に使用するとして、合計で□×12として使えるのだ。

 これでさっきはできなかった焼肉食べ放題×2でOK! と思うんだけどな。


「ショウ君?その赤いの何?」


「これはイクラといって、魚の卵を味付けしたものなんです。一口食べてみますか?」


「いいの?」


「では僭越ながら・・・あーん」


∑(゜Д゜)(コレは恥ずかしいよショウ君)




 茹で上がったお姉ちゃんをハンモックに寝かしつけて


「さて、ドローンさんはどんな仕事してくるかな~」



◇◆◇



 帝国領に到着してから三日、ポチはまだ行方不明のままだ。ドローンさん’sのお仕事で判明したことが数点、見過ごせない内容もあった。


一。王国と文明レベルは大差ない。


二。海と反対側の山の向こうの魔族領と敵対関係にある。


三。人族至上主義。


四。勇者召喚が頻繁に行われている。


五。魔族とは魔法を使うのが上手な人族。




 ん?五番目!おかしいよ五番目!


「ドローンさん?魔族の映像ないですか?」


 ブォン


「あるんかい・・・って、肌の色薄っす!白いね・・・細いね・・・エルフやん・・・」


「ぁーコレダメかもしんない・・・アイシャお姉ちゃん・・・」


「どうしたの?ショウ君」


「厄介事確定だよ・・・」


「?」


「ほら、このエルフの映像見て?」


「コレがどうかしたの?」


「お姉ちゃんにそっくりでしょ?」


「え?」


「胸部装甲が」


「・・・」


「・・・」


「ショウ様!一時間ハウス!」


(´;ω;`)



 一時間後 


    ごめんなさいorz


「女性の胸を揶揄してはなりません!」


「か、香織ちゃん。その辺でもういいから・・・ね?」


「アイシャ様!コレは重要なことです!・・・(説教中)・・・わかりましたか!?(五時間後)」


「ハイ」


「さて、どこから手をつけるかな・・・頻繁に勇者召喚・・・つまり異世界から誘拐してるって時点でギルティ確定なんだけどね・・・ただ、どんな勇者が誘拐されてきてるかってのも問題だよね」


 テンプレで日本の青少年とかだったら・・・帝国の文明レベルはもっと向上してるってドローンさんも報告するだろうけど・・・それか、余程下衆いの召喚しちゃって謀殺ENDとか?内政チートとか食文化チートとかマヨネーズチートとか・・・


 それか逆に文明レベルの低い時代の人を召喚しちゃってたりとか・・・ぃゃ、人が召喚されるとは限らない・・・軟体とか不形体とか・・・そもそもで念体とか霊体とか・・・機械生命体とか・・・



「とりあえず帝都に向かうか」



 帝都に向かう道すがら、商人を助けたり、立ち寄った村でテンプレ展開を発動させて感謝されたり、アイシャさんのお父さん(行方不明かと思ったら何でここに?)との奇跡の再会(本編には関係ないので割愛)とか、とか、とか・・・


 最近香織はドローンさんと仲が良くて、普段はドローンさんに乗っている。まるで自動掃除機に乗る猫のように・・・もちろん有事の際には愛機を取り出して戦闘行動もお手の物だ。


 アイシャさんも荒事になれてきたようで、鈍器と呼ぶにはあまりにも巨大なメイスを二刀?流で・・・ちなみに得物はバル〇トスのレンチメイスとパイルバンカー付きのメイスだ。(両方とも3mの長さ)

 無限収納に入ってた謎金属(アダマンタイトとかヒヒイロカネとか・・・)でアイシャさんの希望サイズに作りました。後悔はしてません まる


 そんなこんなの珍道中で帝都に到着しました!



◇◆◇



 帝都に入る際に身分証の提示がありましたが、途中で助けた商人さんが実は、帝都一の大店の会長さんで、同行(護衛)してたので、すんなり入れました。もちろん後日身分証を作って来るよう言われましたが、騒動には発展しなかったのが幸いですね。


 やってきました冒険者ギルド!

 

 流石に王国のギルド証(帝国ではギルドカード)は使えないので新規登録です。

 アイシャさんは受付の側だったので、登録は初めてで色々新鮮で楽しそうでした。

 僕も二回目でしたが、アイシャさんと姉弟とわかると(何故バレたって?どこのギルドにも叫ぶ子って必ずいるのかね?)案の定絡んでくる酔っ払い冒険者がいまして、撃退したところでギルマスに奥の部屋へドナドナされた訳です。(撃退したのはアイシャさんですよ?)


「それで?申し開きはあるかね?」


「えっと、僕らは絡まれた側なんですけど、どう申し開きをしろと?それに、絡まれた原因も、受付の方が個人情報を叫んだのが原因なんですが・・・」


 え?帝都のギルマスが下衆なの?ウワーそれじゃぁ初っ端ENDやん?


「お前らかなり強いよな?何でそんな強さを隠して登録にきたのかって事だよ。どこかで罪を犯してここらでリセットしようって魂胆か?」


「・・・あの~、冒険者登録って、弱い時にしなきゃいけないルールでもあるんですか?」


「どういう意味だ?」


「確かに僕らは強いですよ?かなり。でも理由があって登録できなかったんですよ。受付程度では話せない内容なので、時機を見てサブマスやギルマスに相談するのも考えてはいたのですが」


「・・・話してみろ」


「その前に、犯罪者呼ばわりしたことを謝罪してください。僕にも、姉にも!」


「・・・すまなかった。以前似たようなことがあって、過剰に反応してたようだ。重ねて言おう、すまなかった」


 いい人っぽいですね


「謝罪を受けます」


 懐から出すふりして収納から


「まずはコレを見てくれませんか」


「これは?ギルドカードに似てるが・・・偽造品?だとしたら二流以下だな・・・」


「それは王国のギルド証です」


「王国?」


「僕は海の向こうの王国で冒険者をしてました。姉はギルドの受付でした。理由があって先日この帝都にやってきて、身分証としてのギルド登録を先ほど行ってました。入場の際の身分はこちらの大店の会長さんにお願いしました」


「ふむ、兄貴がそういうんなら間違いない人間だな」


「・・・兄貴?」


「その大店の会長ってのは、俺の兄貴なんだよ。よろしくな」


「「・・・」」


「そう言えば、恐ろしい内容がちらほら聞こえてたな・・・詳しくはなしてもらおうか」



◇◆◇



「・・・という訳なんです」


「なるほどな・・・」


 全部が全部話せませんよ?という、前置きから話し始めて小一時間。相手の力量を見抜ける人なら、逆に懐の入ったほうが御しやすいとの判断で、色々ぶっちゃけました。

 

「それで、今後はどうするつもりなんだ?」


「もちろん・・・観光します!」


「・・・ハァァァァ?」


「特に何か目的があったわけでなく、『帝国?行った事ないし情報も更新されてないから見てみよっか?一緒に行く?うん行く行く!』ってノリできた訳ですし・・・」


「それ本気で言ってるの?」


「勿論(`・ω・´)」


「・・・ハァ・・・緊張して損したよ」


「ま、コレでも飲んで落ち着いてくださいよ」


 例のところから取り出した缶ビールをプシッと開けて手渡すと


「なんだ?どこから出し・・・アイテムボックス持ちか」


 あれ?その辺は浸透してるんだ・・・ビールも一般的なのね


「ッカー!キンキンに冷えてて美味ぇなぁぉぃ!」


 おまわりさーん この人仕事中に飲酒してまーす(渡したの僕だけど)


「それで、宿は決めてるのか?」


「来たばかりですからね?宿屋よりは、借家か・・・借地がほしいですね。無ければ売地でも構いませんが」


「ほぉ、購入資金はあるのか?」


「会長さんに後ろ盾になってもらうっててもありますけど、あまり迷惑かけたくないので収納庫の中身を買い取ってもらって、それを充てて貰おうかなとは考えてます」


「・・・近くに十メートル×二十メートル位の売地があるんだが、どうだ?」


 仮拠点にするには十分の広さだな。テント暮らしでもOKだし、腰を据えるなら建築しても良さそうだし・・・


「OKだ。場所は今からでも見れるのか?」


「あぁ、着いてきてくれ」


 へ?ギルマス自らが案内するの?て事はギルドの所有地?





「ここだ」


 ギルドから百メートルくらい離れた場所で角地なんだが・・・


「焼けてるな」


「焼け残ってますね」


「厄介な物件か?」


「いや、これは」


 寝タバコの不始末で焼けて放置されてるそうだ(因みにギルマスの所有物件)


「・・・いくらなんだ?」


「焼残りがあるから、明確な金額はまだ出してないんだよ。兄貴と相談して決めておくから、代金に関しては、なるべく早く提示する」


「此処には今から入っても構わないか?」


「自由にしてくれていい。俺は戻るから、また明日ギルドに来てもらえるか?」


「わかった。明日だな」


 ギルマスの後ろ姿は・・・厄介事が減ったと喜んでるように感じた


「さて、始めるかね」



◇◆◇



「そんじゃやりますか!」


 と言ってもやる事は簡単なんだけどね


「各自手分けして敷地内にある邪魔なものを収納していって、まずは更地にしようか」


 手分けして焼け残った建物の残骸を収納していくんだが、上手くしないと崩れて来るんだよね・・・


「リアルジェンガ」


「ショウ君?それはなんですか?」


「簡単な娯楽だよ?お姉ちゃん。後でやってみる?」


 極端に娯楽の少ないこの世界・・・まぁ、娯楽する暇もないほど忙しいからなんだけどね?


「残骸は全部終わったようだね。じゃぁまずは地盤整備・・・までしなくていいか。元々はどんな場所でも使えるはずだし。それでも・・・」


 ワード魔法?ってのも最初は作ろうとしたんだけど、場合によっちゃ一回こっきりしか使いそうにないものだったから


耕運・異物収集(きれいにな~れ)


「「「・・・」」」


 あれ?( ゜д゜)?


「・・・ショウ君?」


「昔山奥で生活してた時にね?やってみたらできて、色々いじってるんだよ?これ」

 

 ちなみに土魔法と風魔法の応用です。はい


「綺麗に更地に・・・あれ?さっきの魔法で土の中から異物を収納したみたいだけど・・・なんぞこれ?」


「魔法ってなんなのかしら・・・」


「ショウ様?異物ってこれですか?」


 今のところ全員無限収納にアクセスできるようにしてあるから、最新情報も共有してる。香織がその最新情報(要は一番新しい荷物)を取り出したんだが・・・


「金塊か・・・」


「軽く百キロはありますね・・・」


「これって面倒事だよな?」


「トラブルメイカー♪」


「まぁ、明日ギルマスに確認してみるよ。まずは仮説の家に取り掛かろう」



 無限収納の中に入ってる手のひらサイズのハードケースを取り出して・・・


「さっき山奥でこの魔法を使ったって言ったよね?凸凹でもいいんだけどやっぱ整地された方が余計な面倒とかないからねー」


 広さは十分。魔法はイメージだから、きっと水平レベルも完璧なはず。

 ハードケースから取り出した物のスイッチを押して


「みんな?危ないから僕の後ろにいてね?」


 投げた・・・BoM!


 軽い破裂音と煙の中から現れたのは


「ショウ君・・・この半円のものはなに?」


「ショウ様・・・面白い形ですが、これが家なんっですか?」


「きゅっきゅきゅっ?」


「カプセルハウスだよ?持ち運びが簡単でさ?中には各種生活用品が揃っててね、とても優秀なんだ!さ、中に入ろうか」


 ・・・あれ?音声が多かったような・・・


「ドローンさん・・・また進化したの?」

 ★ってどうやって増やすの?

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