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ヴァロンド・グランツェル  作者: えるあ
帰還
3/6

頑張ってかきm

この不思議な男はなんなんだ。攻撃を仕掛けたのは私なのに、それを何事も無かったかのように流すなんて、何を企んでいる?は?お話ができない?なにそれおかしんじゃないの?


「こっちに座ってて今お茶入れるからね」


ゆあにそう言われてソファーに座る。少女ではこれには勝てないそれは今の攻防でわかってしまった。彼は能力者であるのだから。


「お待たせ」


そう言ってテーブルの上に紅茶が二つ置かれた。ゆあはミルクと砂糖を追加してミルクティーにする。それをゆっくりと飲み問いかけてくる。


「飲まないの?」


「・・・」


「安心してって言ってもあれかもしれないけど毒なんて入ってないよ」


彼女はゆっくりと口に近づけて少量口にする。


「あっおいしい」


そっと呟くとゆあは微笑みを向けてきた。


「ごめんなさい」


彼女はいきなり謝罪を述べる。


「ん?なにが」


「いきなり襲ったこと。命の恩人に私は刃を向けたわ」


「そんなことか別に気にしてないよ」


「でも!」


「ケガしてないんだしいいじゃん。こっちこそ君の兄を凍らせたしね。お互い様だよ」


「そんなこと・・・」


言葉に詰まる。明らかに悪いのは少女だ。ユアに関しては防衛しただけ、それなのに優しく接してくるゆあに少女少し罪悪感を覚えていた。


「ほら」


ゆあは片手を差し出してくる。


「え?」


なんのつもりだろうか?


「お互い様って事で仲直りしよっか」


「・・・」


無言のまま、ゆあの手を握り返した。


そのまま緊張の糸が切れたのか見からは一滴の涙が溢れていた。





「起きたみたいだね」


少女はキョロキョロと辺りを見渡している。


「私気を失っていたの?」


無理もないだろう。敵わない敵ビュランに襲われ、さらにはそのビュランを圧倒的力で倒した謎の男に連れられてきたのだ緊張しない方が無理だろう。それもあって疲れから気を失ったのだろう。


「3時間くらいだよ。・・・あ、安心してなにもしてないからね」


少女は自分の体を抱きしめるようにしていたのをみてゆあはそういう。


「ご飯できてるからリビングまで来れる? 無理なら冷蔵庫にでも入れておくけど」


「大丈夫食べれるわ」


「それならよかった」


少年と共に寝室から出てリビングに向かう。テーブルの上には焼かれたステーキとサラダが置いてあった。


「いただきます」


ゆあはその肉をパクパクと口に運び美味しそうに食べる。


「・・いただきます」


小さい声で呟きお肉を一切れ口に運ぶ。

ゆあは箸を止めて少女を見る。


「おいしい」


「よかったよ。なにか力がみなぎってきたり出来なかった事が出来そうにならない?」


「え?」


「なんでもないよ。それより冷えちゃう前に食べちゃいな」


ゆあは質問を曖昧にして食事を続けた。


食事を終えソファーに腰掛ける。



「じゃあ改めて瀬良ゆあ、よろしくね」


「対策都市桜ヶ丘学院所属の星乃愛華(ほしのあいか)よ」


「対策都市?桜ヶ丘学院?」


初めて聞く単語、意味を聞くために聞き返す。


「対策都市とは、西東京を一つの街とし、総人口300万てありそのうち9割がビュランに関連する職又は学生であるビュラン対策都市その中にある軍直下のビュランへの対抗するための兵士を育成する学校の一つが桜ヶ丘です」


ゆあがハワイにいる間日本ではそういうことが出来ているようだ。


「なるほど、まぁよろしくな愛華」


「・・・」


突然愛華は黙り下を向く。そして次の瞬間ブルブルと震えて拳を握り襲いかかってきた。


「い、いきなり、呼び捨てすんなー!」


その綺麗なストレートに俺は綺麗に左頬を受け入れた。



「いや、ごめんごめん」


俺は謝り許しをこう。

愛華はソファーに座り直しそれよりと会話を再開させる。


「それよりあれはなんなの?グランツェルとは違うのよね?他の国の対ビュラン兵器なのかしら?」


左頬を摩りながらゆあもソファーに座り直して答える。


「グランツェル?っていうのが何かわからないけどあれはヴァロンドって言ってロボではなくて巨人を纏っているって言った方が近いかな?」


「ヴァロンド?巨人を纏うって同意がうことよ。そんな能力聞いたことも無いわ!」


「ヴァロンドってのは意味はないんだ。この名前もこの家で見つけた日記から発音が気に入ったからただただつけただけだから。まぁ重要なのはビュランの力をこの身に宿すことが出来るってことかな」


「まさかS級能力者?こんなところに?」


愛華がボソッと告げる。ゆあは首を傾げて色々聞くことにした。


「俺さあいつらが現れてからずっとハワイにいたから色々知らないことがあるんだ教えてくれるか?」


俺はおそらく色々知っているだろう愛華に自分の足りない知識を補うために色々と聞くことにした。


「わかったわ。ただし私が話した後はそっちの話も教えてもらうから」


「了解」


そう言って俺と愛華のQ &Aが始まった。


Qゆあ、A愛華


Q.グランツェルってなに?


A.グランツェルは対ビュラン兵器よ。換装すれば水上戦闘も可能で時速70キロでの走行、基本装備にプラズマソードに20ミリ機関銃を装備しており、目安としてビュラン1体に対して6体のグランツェルの小隊で対抗しないといけないわ。


Q.S 級能力者って?


A.S能力者は能力の区分よ。基本区分はC級からA級で特別にビュランをソロで討伐することの出来る能力者をS 級能力者というわ。他の階級は能力テストによってランク付けされているのよ。


Q.そもそも能力者って?


A.はぁ。そこからなのね。能力とはビュラン発生時から人類に発言した異能の力を操る者のことよ。日本にいる人口の6割は能力者で対策都市に関しては9割が能力者よ。ちなみに私も能力者でさっきのランクではB級よ。でも学生はランクに関係なくグランツェルに乗ることになるわ。


「そろそろ私の質問にも答えてもらうから」


「うん。わかったよ。なんでも聞いて」


Q.愛華、A.ゆあ


Q.ここはどこ?


A.ここは旧ハワイだよ。まぁもう何もないただの島なんだけどね。


Q.他に生存者は?


A.居ないかな。初日から探し続けて隅々まで探したけど見つけることは出来なかったからね。


Q.ヴァロンドについて教えて。


A.ヴァロンドはさっきも言ったけど名前自体に意味はないよ。その能力の特徴はビュランを食すことによってその能力を得ることが出来るってものかな。


Q.・・・さっきのお肉って。


A.それは知らない方が身のためだよ。


「嘘でしょ?」


愛華は唖然とする。さっき食べたお肉が実はビュランの物だと知ってしまったのだ。


「えーっと健康には問題ないよ?それどころか3年間食べてるけど一度も病気になって居ないしね」


「そういう問題じゃなーい!」


そう言って再び綺麗なストレートが次はゆあの右頬に飛んでいった。

感想お待ちしています。ダメ出し、アドバイスも待ってます。

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