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転生の糸使い [830万PV突破・400万字、900話以上の大ボリューム!]  作者: 青浦鋭二
第2部 海の国編 (初任務・火焔馬・海の民・ハイワーシズ)

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第276話 海の国 その1 王都の街並み

やっとハイワーシズ到着です。

サブタイトルは今のところしっくりくるものが思い浮かばないため、(仮)ということで。

 港に近付くにつれ、その規模や停泊している無数の船、たくさんの店の(まばゆ)い灯りに僕は圧倒された。


「フォータルキャビルやイサプレアも大きな港街だったけど、ここはそれより更に凄いや……」


 日が沈んでも多くの人々で賑わう港は、世界中の国から交易船がやって来るためか、人種も船も取り扱われる品も様々で、それこそ眠らない街としてその名を世界に轟かせているらしい。


「ここがハイワーシズの王都・アグノルホルムよ。話には聞いていたけど凄いわね。

 港からずっと北へ進んだ先に小高い山があって、そこに王城があるらしいわ。大臣たちもそこにいるはずだから、貴重品や最低限の荷物以外は兵に任せて私たちは先に行くわよ」


 アルテミアは船を下りた僕たちにそう言うと、案内の騎士に続いて歩き出す。


「まあ。見たことの無いものがたくさん有りますね……」


「ふ、ふふ。この国は私を満足させてくれそうですね~」


 ルミアだけでなくイリトゥエルまでもがキョロキョロしながら、通りに建ち並ぶ屋台や店を興味深そうに眺めている。


 それを見て微笑むアルテミアは、立場からすれば馬車を用意されてもおかしくないのだが、もしかすると僕たちが少しでも異国の街を見て回れるように、わざわざ徒歩を選んでくれたのかも知れない。


 僕たちはあまり見物に夢中になって、はぐれないよう注意しながら歩いていく。

 アグノルホルムは平野にあるリッツソリスとは違って、標高のそれほど高くない山から港に向かって広がる街のようだ。


 その中央部から東西に長い港へ向けて幾本も、扇形に広がる通り沿いには交易商人の店が数多く並び、その道の起点となる場所にはリッツソリスにもあった選別の神器が鎮座していた。


「やっぱりここのもガチャガチャなんだ……」


 僕は独り言を呟きながら周りを眺める。

 神器の周りには一般市民の住宅や職人の工房、市民が普段通うような店があり、この辺りはどちらの国もあまり変わらないらしい。


 港から神器に向かって集まってきた通りはここで大きな広場にぶつかり、神器からは東西両方に大通りが延びて街の外まで続いている。

 その大通りの辺りから北は山の中腹だが、軍や騎士団や治癒術士団の本部、富裕層や豪商の居住区画となっているのはリッツソリスとだいたい同じだった。


 そしてそこを更に進んで行くとジグザグに作られた長い階段があり、高い円形の城壁の奥に貴族や王族の住む王城があるようだ。


「ふぅ。この階段は攻め込まれたときには敵の侵入を阻みやすそうだけど、城壁内で働く人が毎日通うには不親切過ぎだね……」


 僕は階段の中ほどまで進んで一旦振り返ると、そこからでもアグノルホルムの街が一望できた。


 どうやらこの街は前方後円墳と似たような形をしているようで、港は開かれているがそれ以外は街全体を城壁が囲み、神器から東西に延びた道の先には城門がある。


 そして円の部分が王城区画で街よりも高い城壁に囲まれ、山自体はそれほど高くはないが見た感じ南以外は断崖絶壁に囲まれているので、流石は王城と言うべきか守りは堅そうだ。


「ここをあの大臣も歩いたのだとしたら、くふふ……息を切らしてさぞ大変だったでしょうね~」


「どうでしょうね。あの大臣なら輿(こし)でも用意させて、騎士の皆さんに担がせるかも知れませんよ?」


「「「た、たしかに……」」」


 ルミアが楽しそうに笑うが、イリトゥエルが大臣の気性を読んで予想を述べると僕とルミアだけでなくアルテミアまでもが、ケルガーと小隊の三人に輿を担がせて階段を上る、ウィルヘルム大臣の姿が容易に想像できたようだ。


 ……まぁ、護衛の関係からお付きの人にやらせるかも知れないけど、少なくとも自分の足で歩くことはしなさそうだね。


 そうこうしている間に長かった階段は終わり、大きな城門が目の前に現れた。


「さて、今回の任務もここからが本番よ。頼むわね、三人とも」


「はいっ」

「畏まりました」

「は~い」


 ゆっくりと開く城門を前にしてアルテミアが仕事の再開を告げると、僕たちはそれぞれ返事をしながら改めて気を引き締め、王城の中へと進んでいった。

少し短いですが情報が多いので、ここまでにします。


ようやく辿り着いたハイワーシズの王都・アグノルホルム。そこは大戦の影響からも脱して昔の活気を取り戻し、世界でも有数の交易拠点、港街として大いに栄えています。


島国だからなのか外敵への備えは城壁だけですし港は開かれてますが、これは王都のある一番大きな中央島の四方に、四天星や軍の守る四つの島があるためだったりします。

ちなみにセラーナは北、ケオカマールは南の担当。


中央島を訪れる者は本来、来た方角によってそれらいずれかの所属の巡視船による、船や乗組員の所属、来訪の目的などの確認をされますが、ジグたちの乗っていたケオカマールの艦隊は顔パスですね。


街の内部の説明も分かりやすいと良いのですが、不明な点は手間でなければツイッターや感想欄、活動報告などにご質問ください。


ということで次回は護衛任務を再開しつつ、本来の目的に着手します。

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― 新着の感想 ―
[良い点] ガチャガチャ……じゃなかった。 選別の神器ってハイワーシズにも存在するのですね。 神様もいろんな国の人達を見守っているのだなぁと変にしみじみと思ってしまいました。 個人的には、ウィルヘル…
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