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大学最寄りととある講義

時系列バラバラなのでわかりにくいかとは思いますが、いつか時系列順にまとめていきたいと思うのでご了承ください。

 気が付くと俺が乗る電車は普段降りている駅に到着したが、もちろん今日は降りない。夏休みでもちらほら同年代らしき人や、教授と思われるおじさんが下りているものだから大学というのは年中無休で動いているのかなと思っている。かという俺も、結構真面目に活動している音形サークルに所属しているから、仲間と練習するために休暇中に大学行くことはよくあるからその年中無休組に入っているのかもしれない。

 

 俺のいる大学は東京の中堅私立大学で文系の学部は語学科目に一般教養科目そして専門科目まで1~4年次までここに集まっており、それなりに便利な大学だと思う。経済や経営といった分野は主に正門に近い東館に講義棟があり、文学や社会学は北館とは図書館の入る中央塔を挟んで反対側の西館にある。一応、俺は経済学部にいるけど、昨年に必修の経済科目を取ったら今年は教養科目を多く受講していたためか、東館よりも西館のほうがお世話になっていた。授業を受けるときには学部の友達やサークルのメンバーと連携して出席カードの代理提出か、出席を管理するアプリの番号を教えてもらい自主休講という手段をとったり、仲の良い先輩からもらった過去問を回し読みしていたら、“秀”はなくとも“不可”もないというという結果に前期は落ち着いた。ただ、前期の授業の中に不思議な出会いがあったことを思い出した~~


____________________________________

それはほかの講義と同じようにまた単位の埋め合わせで教養科目の中でも社会学部の授業を受けた時である。

教養科目でもただの座学ではなく、ボランティアをやってその報告を受講者の前でプレゼンしたら単位がもらえるという変わった授業で外部講師がボランティアの募集をしているし、単発でもボランティア先にいけば簡単に単位が取れるとあって、出席をする必要があるが故面倒であってもテストもうんざりするようなレポートもないもんだからと楽だろうという理由でサークルの野郎仲間2人とともに受講しに行った。

 当然俺は仲間とともに外部講師から紹介してくれた単発のイベントボランティアに行き、仲間と写真やら活動内容を融通しあいながらそれっぽい発表資料を作り上げ、この授業も“秀”ではなくとも“不可”ではない成績を修めていた。ただ、俺が単位を取ったこと自体が記憶に残るのではない。


 その授業に“相沢若葉”という幼馴染と同姓同名で社会学部2学年の受講者がいたことであった。


発表は受講者の学籍番号順だったから俺は割合早い順番で終わっていて一息ついていたところにその“相沢さん”が発表をしていたのだ。授業なんて真面目に聞くくことなんてまあほとんどないものだから、同姓同名の人の発表に俺は顔を上げると、高校時代の若葉を彷彿とさせるくっきりとした顔だちと今までは眼鏡で気付かなかったであろう二重瞼に大人の女性っぽいナチュラルメイクに施し、髪もパーマをかけたボブヘアーで胸のラインがわかるようなTシャツに薄いカーディガンを着ている姿に思わず、ドキッとした。

「おいおい、あいつ可愛くね?」とサークルのメンバーである川島が小声で俺に話しかける。

「おう、そうだな。俺らのサークルの女子よりも可愛いかも」とボソッと俺が言うと

「いよっ!惚れ男! また新しい恋愛でも始めるか(笑)」と同じくサークルのお調子者の岩崎が囃し立ててくる。

「うっせー、そんなすぐに告白なんてしねぇわ(笑)」とちょっと強めに反論して盛り上がっていたら


~~そこのグループ私語がうるさいよ!~~

と先生に注意されたもんだから俺らは黙った。


 まあ、その会話があったからか、どの場所でボランティアをしていたかはよく聞こえなかったけど、地元の高齢者福祉施設で入学当初から継続してボランティアをしていたこと、将来はこれからも近所の大切な人たちを守りたいという心のこもった素晴らしい発表を俺という邪魔が入ってもしていて“秀”になりそうな発表だなと確信していた。しかも終了後俺らのほうをみて、細い人差し指を口に当てながらにっこりとほほ笑んできたもんだから今までの一連の行為を見られていたのかとばれてまたドキッとした。


 相沢さんが席に戻って改めて優秀で可愛い女性が幼馴染なのかという疑問がふと湧いたがそれは違うと思う。

 だって俺は若葉に行った大学名を言った覚えもないし、もしそれをおじいちゃんから聞いていたなら確実に若葉ならほかの大学を選んでいただろう。それに、高校の成績だって大変優秀で早慶上理かGMARCHくらい行けたはずだ。そう考えるとなおさら若葉がここにいるなんて考えられないのだ。


「しっかし、一人でよくあんなにできたよな」と川島がぼそっと呟く。

 俺は言葉こそ発しないがそう思った。あの発表を聞いてどんどん秀でた人は孤独のままどんどん先へ行く一方で仲間でつるんでそれなりに大学モラトリアムを満喫する俺みたいやつの間でなんか差が生まれているんだろうなって思った。大学入学当初は高校時代に内気な俺が大学では仲間といつも一緒にいられることに大きな変化を自覚したとともに、つるんでいくとつるむだけ俺自身が変わることができなくなっていって、レポートのコメントも{○○が関心深かった}とか{何々が面白かった}みたいな小学生の感想文並みのことしか書けない言ってしまえば、個性のない大学生の一人になっていくような焦りを今回の発表を聞いて改めて感じた。このままでいいのか? また変わっていかないといけないのだろうかとハッとさせられるような体験であった。

________________________


大学って色々な授業と人がいるよな…

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