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追跡者

作者: 謎河童

短編なので、特に言う事もありませんね。

それはそうと皆さん、皆さんは怪奇現象の類は好きですか?私はそこまで好みはしませんが、たまに見るとやはり、面白い物は多いですね。でも、テレビでやってる"そういうの"って、科学的に常識的な事を、それっぽく言ってることって、多いですよね。でも、それでも見せ方によっては、面白いんですよ。私は、そういうのを見る時には、科学とか考えないようにしてます。そしてどちらかというと、少し推理物を見ている気分になります。推理物にはある程度いい加減なトリックでも、見せ方や描写で理論を越える説得力を持たせる物が時としてある。それと似てると思うんですよ。だから、据え置きの科学の怪奇物と、ミステリ、推理系の相性ってそこそこ良いんじゃないかな?

一.Aの証言

私は気づいたのだ。その追う"者"に。そいつは常に"逆光"の様な奴だった。私は定職に就いてないから、家に帰る時間はバラバラだ。しかしそいつは、必ず私の後ろに居た。そいつと目が合った時、そいつも私の方を見ていた。まるでにらめっこだ。私はそいつに向かって"右手"を掲げた。するとほぼ同時にそいつも"左手"を掲げた。

あぁそうだ。それとあいつはきっと一人では無かった。ある時は大男で、ある時は子供だった。あれはきっと"あいつ"が時間の都合か何かで来れない時に、あいつの"子供"が私を追っていたのだろう。その間、あいつは別の子の迎えか何かでもしているのだろう。兎に角、私が知っているのはそれくらいだ。


二.Bの家路

いつ頃からだろう。私が"そいつ"に追われるようになったのは。私がいつも会社から帰る時、その男は必ず私の"前"を歩いていたんだ。前を歩いているのだから、追跡ではないと私も思ったよ。でもね、あいつは私が止まると止まるし、私が動くとまた同じように動き出す。これは監視されてるんだと思うよ。調べてみたら、Aという男が同じ様な目に逢っているそうじゃないか。だけどね、ちょっと違うんだ。Aによるとそいつは、家族連れだそうじゃないか。でも、私を追う男は、一人だ。一人の大男。Aと同じように私も"右手"をそいつに掲げてみたよ。そしたらね、あいつは振り向きもせずに、背中越しに"右手"を掲げた。Aを追ってた奴とは違って、何とも不愛想な奴じゃないか。あなたも見てみます?そいつを。丁度いつもあいつが待ち伏せてる通りに入りますよ。そこの十字路を"東"に曲がった所です。ほら、いた。


三.Cの冤罪

お願いですよ。俺をここから出して下さいって。ねぇ刑事さん、俺は嘘なんてついてねぇんだよ。ほんと。いつもいつも俺を付けてくる"子供"が居るんだって。でも話しかけたって返事はねぇ。俺は心配で、あんたら警察にその子を保護してくれるように頼んだんだ。でも情報を集めてみたら、誰もそんな子は見てねぇって?あんな真っ昼間で、あんだけ人が歩いてるのに、誰も見てないと。挙句、俺は付近で目撃されてた"不審者"にそっくりってな訳で、今、こんな所にぶち込まれてるって訳だ。別にあんたらの業務の妨害をしたつもりはねぇ。あくまで善意で俺は、あの子のためにやったのに。こりゃ酷いって。はぁ。


四.専門家D

えぇ。そうです。私がそのような"現象"に詳しい、ドクター.Dです。彼らの情報から、私も色々推測してみました。しかし、そのようなUMAは私は知りませんし、心理現象だったとしても、こんなに広域で同じような現象が起きるとは思えません。もしかすると、これは私たちのまだ知らない、特別な"何か"かもしれません。あるいは、プラズマや「精神の力」が関わっているのかも知れませんが。そうだ、是非、彼らのその後を調査してみて下さい。もしかしたらこれは、彼らに対する"暗示"かも知れません。

-1週間後-

どうも、私もその後、似たような証言を集めました。それによると、思いのほか多くの人が、この現象に出くわしているらしく、古くは有史以前から、観測されているようですが、何故、これほどのものが、今まで有名にならなかったのでしょう。いずれにせよ、"彼ら"は常に、我々の近くに居ます。あなたも是非、明日の帰り道、周りを見渡してみて下さい。思いのほか近くに、"彼ら"はいるかも知れません。

六.F博士

それは、"影"です。








ちょっとミステリがふと思いついたで、書いちゃいました。初めてですし、正直これの趣旨って皮肉とか風刺みたいなところもありますし(だから上にF博士の話入れちゃったり)。よくわからないって人は、もしかして前書き飛ばしてませんか?前書きを読めば、この小説の趣旨が分かると思います。元々SFばっかり書いてる人間が思い付きで書いたものなので、レベルの低さにはご容赦ください。

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