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異世界子作り日記 〜知らぬ間に世界征服?〜  作者: ずんぺー
第一章 増えゆく家族
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第2話 ヒロイン登場

〜2日目〜


しくしくしくしく


洞窟の中に木霊する泣き声。


発生源は俺だ。


しくしくしくしく


別にチャンスあらば童貞は捨てたいと思ってたよ。


別にアイドルとエッチできるなんて夢みたいなこと言う年齢でもないし、最悪風俗かなっても思ってた。


でもさ!

これはないだろう!!


うじうじ落ち込みながらも背後の緑色の存在を盗み見る。


ファンタジーの世界ならかわいく描かれている存在もここではただの化け物だった。


例えるなら緑色のドラム缶だ。足は短くお腹はでっぷり。知性のかけらも宿っていない醜悪な顔立ち。


これなら年上のおばさまに襲われたほうがマシだった!


三角座りしながらのの字を書いているとゴブリンが肩を叩いてきた。


あまりにも落ち込む俺を慰めてくれようとしているのか?


元凶はお前だけどな!


ゆっくりと振り返ると、


「!!!!!!!!!!!」


唇を奪われた。

それもディープだ。


こいつ盛ってやがる!


「ちょ、やめろ!!!!!」


テクニックもなにもない。

ただただ俺の唇を貪るだけのキス。

顔中までベロベロに舐められた。


臭い。

ドブの匂いがする。


ゴブリンはそのまま事に運ぼうと押し倒そうとしてくる。ふんばる俺。


しかし、いかんせん力が違いすぎた。どうすることもできずマウントポジションを取られてしまった。


ゴブリンの口からよだれが垂れてくる。


終わりだ。

俺はこいつを満足させるためだけに生かされる性奴隷になって一生を終えるんだ ⋯⋯ 。


このときばかりは本気で異世界に来たことを後悔した。連れてきたピスティを呪った。


だけど、天は俺を見放さず!


「そこどくニャ〜!」


声とともに蹴りが打ち込まれゴブリンが吹っ飛んでいった。


蹴りをいれたのは猫耳の美少女!


「こっちニャ!」


伸ばされた手を掴むと引っ張られ抱きかかえられた。


これが俗に言うお姫様抱っこ!?

って男女逆ですけど。


「しっかり掴まってるんニャよ」


ぽっ。


彼女の首元にしがみつく。


「いくニャよ!」


猫耳美少女は俺を抱えたまま走り出す。


速い、速い速い!!


自転車どころか原付に乗ってる感覚だ。


あっという間に洞窟の出口(入口?)に辿り着く。


外は木々が鬱蒼としている森の中だった。


「跳ぶニャ。しばらく口開けたら駄目ニャよ。舌噛むニャ」


コクコクと頷いて答える。


「いい子ニャ」


猫耳美少女が跳躍 ⋯⋯ しようとしたとき、洞窟内部から雄叫びに近い鳴き声が聞こえてきた。同時にドタドタドタという足音も。


さっきのゴブリンだ!

俺を奪い返そうと走ってきてる。


「放っておいたら追ってきそうニャね!」


猫耳美少女が軽く跳び上がり、洞窟入り口部分の上を蹴った。


天井の部分が崩れ落ち入り口を塞ぐ。


「これでいいニャ。じゃ、いくニャよ」


改めて大きく跳躍。


自分の何倍もある大木の枝に着地すると、そこから近くに見える枝に向かってジャンプ。木の枝から枝へと飛び移っていく。


物凄い勢いで景色が後ろに流れていった。


ジェットコースターに乗ってる気分。

絶叫系が好きな俺としては楽しいかも。


それを十数度繰り返すと、今度は横ではなく上の枝に向かって跳び始めた。


高さでいうとマンションの10階(地球での自宅と同じぐらいの高さ)ぐらいで降ろされた。


ふわふわだ。


足元には藁や葉っぱ、中には巨大な鳥の羽などが敷き詰められていた。


鳥の巣か?


周囲を見回してもうまい具合に木々に囲まれて見つかりにくくなっている。


問題はここの主だけど古巣なんだろうか?

巣のあちらこちらに争った形跡があるようなないような。それに赤い染みが所々にあるんだけど。


ま、気にしないでおくのが1番か。


それよりも今は──


「助けてくれてありがとう。俺は豊月


「隼人ニャ」


「知ってたのか?」


「なに言ってるニャ? 知ってるに決まってるニャ! だって、むーはむーニャよ」


むー?


そういや女神ピスティの所で最後見覚えのあるシルエットを見た気がする。


気のせいかと思ってたけど。


「もしかして睦月?」


「そうニャ! 女神様に頼んで人型にしてもらったニャー。綺麗ニャか?」


グラビアばりのポージングをとる猫耳美少女こと睦月。


顔はアイドル級。体は出るとこは出て締まるとこは締まっている。なによりも魅惑的なのは服は着ず黒い体毛で覆われてるところ。それも全身ではなくビキニ状態の生えよう。


ナイス女神!

さっきは呪ってしまって本当すみませんでした! あんた最高だったよ!!


「・・・綺麗じゃないニャ?」


しまった!

見惚れてボーとしていたら睦月が勘違いして落ち込み始めた。


「綺麗だよ綺麗! ものすごくかわいいよ!!」


「ほんとかニャ?」


「本当だよ! あまりにも魅力的だったから見惚れてたんだ」


「ご主人様」


目をウルウルとさせ、尻尾をふりふりする睦月。


「大好きニャー!!!!!」


猫だったときと同じ感覚で飛びついてきたので耐えきれずに倒れこむ俺。


ゴブリンのときと似た体勢になるけど気分はまったくの逆。


密着することにより睦月のすべすべお肌が、胸がギューと押し付けられる。


「あ、ニャア〜」


睦月がナニかに気づき、いやらしく笑った。


だって20歳だもん! まだまだ若いんだもん! こんな美少女とくっついたことなかったもん! おっきくなったって仕方ないじゃん!


「いいニャよ、ご主人様なら」


「な、なにが?」


「ニャふふふ。わかってるくせにニャ」


睦月の手が俺の右手を胸へと誘導する。


柔らけー!!!!!

こ、これが女性の胸ですか!?


ん?


なにやら突起物が ⋯⋯ こ、こここここれはまさかちあうぅ。


睦月の手がいつの間にか俺の股間に伸びていて、さわさわされる。


「すごく大きいニャ」


「あ、あんまり触られると出ちゃうかも」


「それはだめニャよ。出すならむーの中ニャ。好きニャよ、ご主人様」


ちゅ、と触れるだけのキスをされてから俺は襲われた。


〜事後〜


「子供できたニャ!」


子孫繁栄の加護の効果だろうか。


睦月のお腹は大きくなっていた。


って早すぎだろ!!!!!!

チートは第4話で発覚します。


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