98話 妄想は思い込むと酷くなる
翔SIDE
「『豪炎』!!」
「『サーカス!』」
悠、と名乗るアイツと闘う
アイツの能力は
自らの亜空間に取り込み
ナイフや人形を標的に向ける能力
簡単に言うとサーカスが
戦闘機になって
全力で俺を殺しに来た、みたいな
うん、分からねえな
「『豪炎』!」
ニタニタと笑う人形やらが
飛んでくるから
燃やしていくが全然減る様子がない
「チィッーーー」
ホントついてねえと思う
この間は何とかなったがーーー
確か、どういうことだよと聞いて
戦っている途中で
彼女の能力が遊園地壊して
梓に遊具が倒れそうになったから
それ助けたらーーー
『藤坂くんーーーいいえ、翔さん。
私と、結婚前提にお付き合いしましょう』
・・・うん、俺ナイス!
みたいなかんじで
逃してもらえることになって
夜と喧嘩して終わった
勿論俺が勝ったが!
「夜は弱いしー」
自分にしか聞こえないように呟いたが
夜とバッチリ目が合った
・・・すいません、嘘です
冗談です
夜様銀の死神様お許しください
調子乗りました
梓さんに言われたことも捏造しました
すみません
あ、でも名前呼んでくれることになったのは
本当だからな!!?
「・・・余所見とはそれほど
余裕があるんですよね?
喰らって下さい」
「ゴハァ」
「そこまで!」
あ、俺負けたわ・・・