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95話 なんだかんだで仲いいよね
「ペア作れー、
あんま強い奴、弱すぎる奴とは
組むなよー?
自分に合った強さのやつと組め」
先生がそう言ったので
取り敢えず皐月と目を合わせると
少し笑ってくれた
どうやらいいらしい
「悠はーーー
って、あれ?」
見るといつの間にか消えていた
探していると「あっち」と
皐月が指さした方向を見る
・・・あ、なるほど
彼にズルズルと引きずられる
翔は見なかったことにして
僕は女子二人に目を向けた
予想通り彼女らは闘うらしい
熱中しすぎて
何かやらかしたりしなければいいけれど
「作り終わったなー?
じゃ、10組出てこい」
「夜、さっさと終わらせよ」
「うん」
先生との距離は近かったので歩いて行くと
真横で風というか熱風が通った
「「私たちからしてもいいですかー?
/いいですよね?」」
「お、おお・・・いいぞ」
引いてるよ
先生が引いてるよ
まあ、当の本人は気づいてないようだけど
「私たちも」
「嫌だあああ!!!離せえええ!!!
なんだよコイツうううう!!!」
・・・うん、何も見えなかったことにしよう