94話 お巡りさん、此方です
「・・・そういえば、
君達は梓と
どういったご関係で?」
不意に女子の争いから逃れた
胡散臭い男子が話しかけてきた
「梓?」
誰それ、と呟くと
彼はぎょっと目を見開いた
「梓を知らないんですか?!
彼女はとても可憐で、美しくて
たまに見せる笑みがとても儚げで綺麗で
ポニーテールから見える首筋はとても綺麗で
ふわりと横をすれ違った時にはまるで春を現すような
暖かくいい匂いがーーー」
なるほど、
「変た「変態じゃありません!!!
ただ彼女を崇拝し、どんな時でも見守る騎士です!!」
・・・それ、変態と言うよね
俗に言うストーカーとも言うよね
コイツもうダメだ、と諦めた皐月と目が合う
うん、僕もそれ思った
「しかし・・・!
最近は翔とかいう変な奴に、
梓は、梓は・・・!
こうしては居られない!
いますぐ、そいつを殺しに」
ああ、何となく分かった
梓というのは今現在進行中で
美桜と一緒に先生に怒られている人だ
まあ、説明途中に喧嘩してたら
怒るよね普通
「あ、申し遅れました。
私の名前は千歳悠と申します。
梓に近づいたら容赦はしません」
「誰が近づくか」
そんなこんなで悠とは
メアドを交換するくらいには
仲良く?なった