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77話 アニメでよく敵がいつの間にか少なくなったりするよね?それは僕達のお陰なんだ(嘘です)
目を瞑り
“何もないこと”を確認して
“能力を使い”
服をいつもの『銀の死神』の格好に変えた
「なっーーー」
驚く彼にクスリと笑い
彼らに笑いかける
「遅かったではありませんか」
「悪い悪い!」
「死んでないからいいじゃん」
「銀ー!無事ー?」
そう言って能力遮断能力者を気絶させた彼らは僕を守るようにヒーローたちに立ち塞がった
・・・ホント、遅かったね
翔、美桜、皐月
「銀、サポートをお願いするぜ!」
「ええ。勿論です」
早速モノ使いが雷を創りだした
「いっちょ、やるか!!赤人形!冷狂!」
「はいはーい!」
「一々指示しないでよね」
そう文句を言いつつも赤人形は雷が通りやすい糸を張り巡らせ
王子はモノ使いが身に纏う雷を増幅させた
そして僕はというと翔が宙に浮いたように見せかけていた
これ、一番魔王っぽくて目立つからいいんだよね
誰もが翔に注目するから
「Good night.」
コッソリ動く僕らには気づきやしない