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72話 目の前に憧れの人たちが僕を囲んで沢山居るよ!
「・・・リイ、リン。
此処から別行動をしましょう」
声を掛けて理由を聞こうとしてくる彼女らにしー、と人差し指を持ってくる
運が悪いことにこれは発信機と盗聴器であった
「僕は少し一人になります。子どもたちをお願いしますね。
あとーーー
モノ使いも来たそうにしてたので連絡をしてみてはどうですか?
きっと喜んで直ぐに飛んでくるでしょう」
遠回しに翔に助けを求めて、と伝えると「はい」「わかったです」と頷いてくれた
「任せてくださいです」
「よろしくお願いします」
はい、と頷き
僕は屋上へと向かった
能力で“他の奴らなんか気にならないで僕は此処に居る”
そう訴える
するとどうだろう
戦闘態勢の彼らが
次から次へ
「最高っ!後で自慢しよ!
豪華すぎる!!
もう、死んでもいいかもしれない!!!」
小声で叫ぶ
別に、彼らから目を離してもらうためだし
抜け駆けじゃ、ないよね?