68話 今なら凄く可愛く見える
「あっ、銀兄ちゃん!!」
「ホントだ!」
「遅い・・・・・・」
不意に聞こえた声と同時にアタックが炸裂した
「テツ、サツ、ミツーーー
いつもなら怒るところですが、
今回はーーー
特別に好きなものを買ってあげましょう」
やばい、いつもなら怒っているところだけど
こんなにも嬉しいと感じることが出来るなんて
「・・・え、銀さん?」
「いやいやいや、嘘だ」
「てか、え・・・俺、首掴んだんだけど。
喧嘩売ったんだけど。
え、解雇される?」
「「「「「・・・・・・」」」」」
「「「「「銀さん/銀様!!!
申し訳ありませんでした!!!」」」」」
少し感動に震えていると彼らは一斉に土下座をした
え、やめてやめて
見た目ヤーさんな君達に見た目一般人の僕が土下座させていると
ちょっとあれだから!!
「気にしてませんから!顔を上げて下さい!土で汚れますよ?!」
「銀様がそれで許してくれるなら血の中にでも飛び込みます!!」
「ゴミの中にでも!!」
「なんなら牛豚の糞の中にでも!!!」
「汚いのでホントやめてください!!許しますから!!」
土下座を止めさせるまでに
数十分は費やした