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50話 ヒロインは必ずしも主人公を好きにはならない
「それだけです!じゃ!!」
そういってハエのごとく
それいったら失礼だけど
まあそれほど素早く教室から出て行った
「俺・・・告られた」
「・・・ウザー」
「知ってるし」
「いちいち報告しなくていい」
似合わないほど顔を真っ赤にさせてニヤける翔
ホント、気持ち悪い
誰だよお前
「で?どうすんの?」
「勿論、付き合う。
だってあの子可愛いs」
パアンッ
それはとても爽快な音が響いた
「さいってい!!馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿ー!!
翔なんて馬か鹿になってしまえ!!」
そして美桜も風のごとく席を勢い良く立って
出て行ってしまった
「・・・え?何事?」
ホント
こんな奴を好きになる人の考え
分けわかんない