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47話 そして勘違いが起きる
食事中
いつの間にか海音さんが居ないことに気がついた
「少し席を離れますね」
「おう」
彼女はヒーローだ
もし、敵のアジトに侵入したら
僕だったら大事な資料を盗むなりなんたりする
「見つからないといいな。僕のヲタクグッツ」
多分見つかると思うんだけどね
彼女、透視の能力者だし
しかもそれなりに強い
ふと僕の部屋が空いていることに気がついた
見るとパッと見居ない
「隠し扉の方かな。それとも別の部屋に行ったかな」
一応見る
・・・居た
やっぱり彼女の能力は凄い
いや、僕の能力がヘッポコだからかもしれないけど
あ・・・
フィギアをガン見してる
バレたな、僕の趣味
「恥ずかしいものですね」
ヒーローに
一応悪の組織の幹部がヒーローオタクだとバレるなんて
「・・・・・・貴方は、何者なの?」
「分かっているのに尋ねるのですか。
答えは、貴方が思っているとおりですよ?」
君が思っている通り
僕はヒーローヲタクだよ