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46話 モザイク掛かっているとは余程見たらいけないものだろうか
海音side
「・・・まさか、」
フィギアを見て思う
これは、作戦を立てるためのものではないかと
つまりは一人一人の行動を予測しながら自分たちの行動を決めているか
もしくは私たちの作戦が筒抜けでフィギアを立てながら作戦を決めている、とか
確かに彼の出た戦いは
一度もヒーローたちは勝ったことがない
「・・・恐ろしい」
一人一人の能力、個性を理解した上で立てる作戦
歴代最強と言われる彼
確かに、それはもう理解していたはずだ
ブルリと身体が震える
理解していたつもりだったのだ
本当に彼を知らなかった
こんなにも、恐ろしいと感じるのは
「・・・見られてしまいましたか」
バッと振り向くと彼の姿があった
「恥ずかしいものですね」
「・・・・・・貴方は、何者なの?」
透視してマスクの下を見ようと思っても見れない貴方は一体、何なの?
「分かっているのに尋ねるのですか。
答えは、貴方が思っている通りですよ?」
「ーーーっ」
ああ、本当に
敵わない