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45話 ファンだも((略
海音side
「・・・何も、ない」
壁を触りながら呟く
見ての通り触っても何もない
いや、そう感じる
「・・・・・・とりゃあ!」
ふと私は何を思ったのか
その壁に向かって勢い良く手を突っ込んだ
「?!どういう、こと・・・?」
それは小さな音もせず壁をすり抜けた
自分の顔、身体を中に滑りこませる
「ーーー!!!」
そこにあったのは
沢山の書類と、ヒーローたちの沢山のフィギア
壁には沢山紙など貼ってあり
見るとそれは彼が自分なりに考察しただろう
ヒーローたちの弱点、能力等が細かに書かれていて
書類を見るとーーー
「っ!!」
恐らく、
全てのヒーローたちの情報があった
ふと思い出すのは
面接のこと
彼らは私の顔を見ただけで合格を言い渡した
それは他の仲間も皆同じで
つまりは・・・
彼は、彼らは全てのヒーローたちの
顔や情報を覚えている