43/202
43話 だって気になるお年頃
海音side
もこもこ椅子の後ろにあるドアを開ける
そこの部屋は・・・
とてつもなく、汚かった
服や靴下は脱ぎ散らかし
雑誌やジュース缶は机に散らかし
きっと彼の性格から一度も片付けはやったことないだろう
「ここも特に・・・」
ない、と続けようとして気がついた
ベットの下、絨毯の下になにやら書類か本が隠れていることに
「なんだろ」
隠すということは見られてはダメなもの
つまりはもしかしたら組織にとって重大なもの
「ふふふ、
こうして散らかしているのはわざとってことね。
暴かせてもらうわよ。
組織の重大な秘密ーーー」
ベットの下から思いっきり引っ張りだす
そして見たのは
「・・・・・・」
無言で元の場所に戻す
引き裂いてやりたい気持ちだった
だが、こうしてこっそり忍び込んでいるのだから
そうしてしまったらバレてしまうだろう
一応、絨毯の下も見ると同じようなものだったので
取り敢えず上には
アイツは変態だと伝えることにした