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37話 じゃあ下から
「抜け駆け禁止ーっ!!」
「お前だけ狡いぞ!!銀!!」
「ホント。気を抜くとすぐそうだよね」
美桜、翔、皐月の言葉に思わずニヤーと笑うと
3人は僕を殴った
「いったあ?!」
「フンッ、銀のバーカっ!」
「ま、当然だな」
「仕方がないね」
「や、でもさ?先に何処かに行ったのは誰だっけ?」
遠回しに自業自得、と伝えて仕返しとばかりに
彼らの食べかけのご飯・・・
しかもそれぞれの好物を食べてやる
「あっ」
「なっ」
「か、返せ!」
「え、吐けと?」
「「「吐かなくていい!!!」」」
全力で突っ込む彼らに思わず笑いつつ
ふと集まる目線に気づいた
「どうかしましたか?」
その殆どが新人たちで驚くように此方を見ていた
それをもう長年ここに居る人達が自慢するように何かを話し
納得したように羨望の眼差しで此方を見て
食事に戻った
・・・一体、
なんなんだ・・・