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34話 最近アジトをつくったばっかりなんだけどね
三人が出て行くのを見て話しだす
「・・・あの子らは、
街で有名だった孤児なんですよ。
よく盗みをして、落書きをして、物を壊してーーー
それを悪いとは知らなかったんです。
それを
当然のように過ごしてました」
あの子達を見つけたのは
学校帰り
『うわっ?!』
『ーーーっっ!』
『コラーッ!待てー!悪ガキどもー!!』
店主に追われているのを発見して
聞いて回ると
色々な事がわかった
孤児だとか、迷惑とか、
孤児院や保健所に届けたいが捕まらないとか
だから
『ーーーこんにちは。
君たちに選択を与えましょう』
僕らは
あの子らを“保護”したんだと
そのまま彼女らに伝えた
「ここは、働けない者たち、居場所のない人達にも場所を与えています」
「「「「・・・・・・」」」」