22/202
22話 脅しは必要
「ーーー合格。
そこの部屋で待機して下さい。次、」
これで何人目だろうか
飽きたのか
皐月はスマホをいじり始めて
翔は寝ている
双子ちゃん達は真剣にこれでもかっていうほど
「え?
聞こえませんでした。
もう一度大きな声で言いましょう」
「これも、銀様のため・・・です。
ほら、言えです」
「ひいっ!!す、スミマセン!!出直してきます!!」
将来の卵達を脅していた
それを僕は眺めてお面の下で笑ってた
「次、」
心の中でニヤけながら履歴書を見る
・・・ん?
この人、どっかで見たことあるな・・・